NFTと障害者アート
2021-12-01 09:48:58
NFTを活用した障害者アートの普及事業が始動!新たな支援の形へ
近年、NFT(Non-Fungible Token)という言葉が多くの人々の耳に入るようになりました。NFTとは、アートや音楽、映像など、唯一無二のデジタル資産を表す技術で、ブロックチェーンによってその所有が証明されるものです。この技術により、作品に新たな価値を与えることが可能となり、特にアートの世界ではその可能性が注目されています。
今回、一般社団法人ソーシャルアートラボがこのNFTを活用した新たなビジネスモデルを打ち出しました。彼らは、障害者アーティストや福祉施設と連携し、アート作品をNFT化する事業を開始します。これにより、障害者アーティストたちの才能を広く認知させるとともに、彼らの作品に新たな収益の道を提供することを目指しているのです。
NFTの魅力とその特徴
NFTの最大の特徴は、作品が一度売却された際に、その後の取引でも作家が収益を得られる仕組みです。これにより、アーティストは二次流通市場でも自らの作品から利益を享受することができ、アートマーケットでの持続可能な支援のループを形成することができます。
共に創作するプログラムの展開
ソーシャルアートラボでは、障害者アーティストだけでなく、障害福祉施設に所属する方々にも参加の機会を提供しています。特別な才能がなくても創作活動に関われるプログラムが用意されているため、芸術への参加を通じて自信を育む場が広がります。これにより、障がいの有無に関わらず、多様な人々が共同で創作を行うことができるのです。
今後の展開
この企画の第一弾として、神奈川県平塚市の「スタジオクーカ」に所属するアーティストの作品がNFT化され、来春には現物作品とともに販売予定です。また、石川県金沢市の「カエルデザイン」とのコラボレーションにより、海洋プラスチックや廃棄花を利用したアクセサリー商品の販売も計画されています。
支援の新しい形
ファウンダーである福室貴雅氏は、NFTやブロックチェーン技術について、「これらは決して魔法ではなく、大きな可能性を秘めた技術」と語ります。彼は、これまでの寄付による支援ではなく、NFT作品を購入することによって支援が実現すればと期待しています。この新しい形の支援により、ソーシャルアートラボは社会的なアクションの促進を目指しています。
さらに、デジタル作品だけでなく、現物作品をNFT化することも可能であり、ブロックチェーンに情報を刻むことで作品に大きな信頼性を持たせることができます。アーティストたちの作品の価値を高めるこの取り組みは、今後の障害者アートの新たな展開に期待が寄せられています。
企業情報
一般社団法人ソーシャルアートラボは、障害者アートのプロモーションや展覧会の企画運営、著作権管理、NFT化支援など多岐にわたる事業を展開しています。2021年に設立された同法人は、これからも障害者アートの普及を目指し、新しい市場の創出に挑戦し続けます。皆さんもぜひ、この新しい試みを応援し、参加してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人ソーシャルアートラボ
- 住所
- 神奈川県藤沢市宮原3334-3
- 電話番号
-
0466-21-6382