住野よるの新作『歪曲済アイラービュ』が12月に登場！

住野よるの新作小説『歪曲済アイラービュ』について

著名な小説家、住野よるさんが手掛ける最新作『歪曲済アイラービュ』が2024年12月18日（水）に発売されます。この作品は、彼のデビュー作『君の膵臓をたべたい』をはじめとする数々のベストセラーを生み出してきた住野さんにとって、12作目の小説です。これまでの作品と同様に、感動と驚きに満ちた物語が展開されることが期待されています。

発表された概要

新潮社は、今回の作品に関する特設ティザーサイトをオープンしました。このサイトでは、『歪曲済アイラービュ』のあらすじや、各章から抜粋した印象的な一文などが紹介されています。特に目を引くのは、住野さんがこの作品に込めた思いや読者へのメッセージです。彼は「読者さん達にラブレターを書こう」としながらも、真っ当な愛の表現ではなく、遊び心溢れる関係性を大切にしたいと語っています。

住野さんの言葉には、文字だけで成り立つ不確かで歪んだ関係の中でのロマンチックな感情が込められています。「あなたに想いを込めて11篇の短編小説を書きました」というメッセージは、読者を驚かせること間違いありません。彼のユーモアを交えた視点もまた、作品の魅力の一つです。

物語の舞台とテーマ

『歪曲済アイラービュ』の物語は、世の中が終わりを迎えるという衝撃的な発表から始まります。YouTubeの配信チャンネル、「こなるんの予言ちゃんねる」での生配信で告げられた「世界の滅亡」は、真実なのか虚構なのかの検証ももどかしい状況です。この情報に触発された人々は、自らの内面や周囲との関係を見つめ直しながら、最期の行動に出ることになります。

登場人物たちの背景は様々です。長い間「いい子」であった女子高生は、自らの真実を暴露する覚悟を決めるかと思えば、かつていた教師もまた自身の正体をさらけ出し、幼馴染の助けを乞うことになります。職場の料理教室に通うOL、愛する音楽に情熱を注ぐ青年、無垢な少女など、クレイジーな世界の中で彼らは自身を演じ続けます。本作は、11篇の短編から構成され、各エピソードを通じてさまざまな人間模様が描かれていきます。

注目の著者プロフィール

住野よるさんは、高校時代から執筆活動を開始し、2015年にデビュー作『君の膵臓をたべたい』が大ヒットを記録しました。以来、彼の作品はすべての世代に支持され、累計部数は300万部を超えています。過去には第72回小学館児童出版文化賞を受賞するなど、その実力はお墨付きです。これまでに『また、同じ夢を見ていた』や『青くて痛くて脆い』といった著作もあり、ますます多彩な世界観を展開しています。