日本ケアテック協会の新副会長、宮本隆史氏
株式会社善光総合研究所(善光総研)の代表取締役社長である宮本隆史氏が、一般社団法人日本ケアテック協会の副会長に就任したことを発表しました。この役割により、宮本氏は介護業界におけるテクノロジーの推進を強化し、現場の変革に寄与することが期待されています。
新たな体制への移行
日本ケアテック協会は、全国のケアテック企業や介護事業者が参加する団体であり、これまでの理事会中心の運営から委員会制度への移行を図っています。この新しい運営形態は、政策提言や研究・検証活動の実効性を高めることを目的としており、厚生労働省や経済産業省などの関連省庁との連携を一層強化することが狙いです。
宮本隆史氏のプロフィール
宮本氏は、2007年に社会福祉法人善光会に入職し、介護職やマネジメント業務に従事してきました。2017年からは理事及び最高執行責任者、統括施設局長としての役割を担い、スマート介護プラットフォーム「SCOP」や「スマート介護士」育成事業を立ち上げるなど、業界に新たな風を吹き込んでいます。さらに、2023年には株式会社善光総合研究所を設立し、現職に至っています。
日本ケアテック協会の役割
日本ケアテック協会は、介護事業者とケアテック事業者の架け橋としての役割を果たしており、介護現場から得られるデータを活用することや、現場に適したテクノロジーの社会実装を推進することを重視しています。特に、「持続可能な介護」の実現を目指して、さまざまな提言を行っています。これにより、高齢化が進む日本において、介護ソリューションの国際的な模範となることを目指しています。
善光総研のビジョン
善光総研は、介護事業の生産性向上やサービスの質の改善に向け、DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性を認識しています。具体的には、業務効率を向上させるためのプラットフォーム「SCOP」を提供し、介護事業所の経営支援やデジタル人材の育成を行っています。また、受験者数が10,000名を超えた「スマート介護士」試験を通じて、実践的な知識を持った人材育成にも注力しています。
まとめ
宮本隆史氏の副会長就任は、介護業界における新しい時代の幕開けを予感させます。彼のリーダーシップの下、日本ケアテック協会がどのように日本の介護システムを変革していくのか、今後の動向に注目が集まることでしょう。