働くシニア世代の本音を探る
2024年8月、リ・カレント株式会社は東京都内にて、50代と60代の就業者400人を対象にした調査を実施しました。この調査では、会社からの支援の有無や働くことへの価値観、さらには働く中でのストレスや幸福感についてのデータが収集されました。
シニア社員のストレス要因とは?
調査の結果、シニア社員が最も感じるストレス要因は「給与・収入」で34.6%を占め、次に「人生の先行きが見えないこと」が24.8%という結果が得られました。働くシニア世代は、給与に対する不安や、将来に関する漠然とした不安がストレスの原因となっています。
仕事における幸福感
一方で、幸せを感じる理由としては、29.5%が「仕事に意味・意義を感じられること」と答え、次に29.1%が「自分の強みや経験を活かして働けていること」として挙げています。この結果から、シニア世代がどうにかして仕事に対するやりがいや自己実現を求めていることがうかがえます。
働く上での価値観の影響
さらに、シニア社員が「はっきりとは持っていない」「持っていない」と回答した割合は6割を超えました。特に「働く上での価値観とは何かそもそもよくわからない」といった理由が27.2%を占めています。また、「今後長く働き続けることはないため、今持つことに意味はない」という意見も25.1%に達しました。これは多くのシニア社員が先の見えない状態に不安を抱いていることを示しています。
シニア活躍施策の実施状況
さらに、シニア社員を活かす施策についての意識調査では、70.6%が「わからない」または「ほとんど行われていない」と回答しました。施策が「行われているが不十分」との回答も乗せると、実に8割に達します。この結果から、企業はシニア層に向けた支援策が浸透していないという問題が浮き彫りになりました。
シニア活躍のために必要な支援
これらの調査結果を受けて、シニア活躍専門コンサルタントは次のように述べています。「働くことが求められる時代においては、シニア世代が幸せにいきいきと働ける環境が必要です。そのためには、仕事の意味づけ、自身の強みや経験をどう活かすのかを明確にする支援が求められます。」
シニア世代がより活躍するためには、精神面での支援だけでなく、具体的な施策を実施していく必要があるでしょう。
今後の展望
今回の調査は、今後もシニア世代の働き方に関連するデータや実態を明らかにしていくことで、より良い働き方の確立に寄与することが期待されます。企業は、その時代に合ったシニアバイタリティのある環境を整備し、シニア層の働きに対する理解を深めることが求められています。
調査概要
- - 調査対象: 東京都、50代~60代の就業者400名
- - 調査期間: 2024年8月
- - 調査方法: 選択回答及び自由回答式インターネット調査
詳細な調査結果や各設問の内容は、リ・カレント株式会社の公式サイトを通じて公開されています。また、シニア世代が力を発揮できるよう支援する具体的なプログラムも提供されています。
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