pixiv、東南アジアでの成長を加速
ピクシブ株式会社が運営するイラスト、マンガ、小説の投稿プラットフォーム「pixiv」は、2025年11月20日からタイ語およびマレー語のユーザーインターフェース(UI)を正式に提供します。これにより、既存の日本語、英語、韓国語の他に、東南アジア地域のクリエイターや閲覧者が自身の母国語で快適に利用できるようになります。
このプラットフォームの多言語対応は、
タイやマレーシアにおいてアニメ、マンガ文化が広がる背景のもとに行われており、特にクリエイターコミュニティの活性化を狙ったものです。実際、タイには約80万点、マレーシアには約53万点の作品が投稿されており、この地域でのpixivの浸透度の高さが伺えます。
記念イベントとコンテストの開催
タイ語とマレー語のUI導入を記念して、両国で大規模なイラストコンテストを行います。タイでは、人気クリエイターを審査員に招いた「pixiv Illustration Awards Thailand 2025」が開催され、受賞作品の発表は2026年に現地イベント「ANIMONIUM」で行われる予定です。
一方、マレーシアでは「Comic Fiesta」と連携した公式イラストコンテストを実施。受賞候補作品には現地の来場者が投票できる仕組みも取り入れるなど、参加するクリエイターにとって大きなチャンスとなるでしょう。
さらに、pixivは「pixiv公式アンバサダー」プログラムをスタート。このプログラムでは、現地の人気クリエイターとパートナーシップを結び、SNSでの広報やライブ配信を通じて、創作の楽しさを共有していく予定です。
タイ・マレーシア市場の重要性
タイとマレーシアはすでに、クリエイターの独自性と豊かな色彩感覚が注目されています。pixivの多言語対応により、クリエイターたちが言語の壁を越えて、自身の作品を世界に発信する機会が増加します。この取り組みは、地域のクリエイティブ業界の活性化にも寄与し、新たな才能が芽生える土壌を提供することになるでしょう。
今後の展望
pixivは今後も、東南アジア地域のクリエイターとの交流を深め、イベント参加やコンテンツ制作の支援を拡充していく方針です。これにより、様々な文化が交錯し合い、国を越えたコラボレーションが生まれることを期待しています。地域全体のクリエイティブな生態系をさらに発展させるため、言語の壁を取り払った環境を整えていく計画です。
以上のように、pixivはその活動を強化し、東南アジアにおけるクリエイターの成長を促進していきます。新たなステージを迎えるpixivの今後に、多くの期待が寄せられています。