NXグループ、スマートウォッチでドライバーの健康管理を強化する新サービスに出資

最近、株式会社NIPPON EXPRESSホールディングスが、株式会社enstemへの出資を発表しました。これは、スマートウォッチから得られる生体データを活用し、ドライバーの健康管理を徹底的にサポートするための一環です。

enstem社のビジョンと背景

株式会社enstemは、2019年に設立され、スマートウォッチにより取得した生体データをもとに、ノンデスクワーカー向けの特化サービスを提供しています。彼らのビジョンは「ヒトのまだ見ぬ可能性を呼び起こし、すべての人に最高の生き方を実現する」というもので、ドライバー健康管理のソリューション「Nobi for Driver」や現場作業員向けの「MAMORINU」を展開しています。

「Nobi for Driver」は、ドライバーの健康状態や眠気の予兆をリアルタイムに可視化するサービスで、特に居眠り運転による事故の予防に注力しています。これに対して「MAMORINU」は、作業員の日々の作業負荷を管理し、安全で効率的な作業環境の確保を目的としています。

出資の目的

NXグループは、その経営計画「NXグループ経営計画2028」を通じて、人材の成長を重視し、特にWell-beingやエンゲージメントの向上に取り組んでいます。今回の出資は、ドライバーの健康管理を強化し、安心して働ける職場環境を提供することを目指しています。また、物流業界が直面している交通事故や労災といった課題にも積極的に取り組む姿勢を示しています。

取り組み内容

NXグループとenstem社の協力により、以下の取り組みが進められます：
1. 「Nobi for Driver」の導入
NXグループでは「Nobi for Driver」を活用し、心拍データのリアルタイム可視化や管理により、眠気感知機能を利用して居眠り運転や熱中症といったリスクを避ける方策を講じます。

2. サービスの拡販
NX商事との連携を通じて、enstemが開発したサービスの認知度を高め、物流業界における健康管理の重要性を広めます。

3. 新サービスの開発
NXグループが持つ知見をもとに、ドライバーや作業員の労働環境の改善を目指した新サービスの開発を行います。また、将来的な海外展開を視野に入れて、各国の物流課題に対応するサービスの共同開発を行う予定です。