食と映像の革新を目指す提携
こんにちハロー(東京都中央区)は、訪日外国人向けフードツーリズムプラットフォーム「byFood.com」を運営するテーブルクロス(東京都渋谷区)との資本業務提携を発表しました。この提携により、両社は「食」「映像」「多言語化」を核にした新しいサービスを展開し、訪日観光の魅力を世界に伝えることを目指します。
こんにちハローの取り組み
こんにちハローは、従来の翻訳方式では得られないスピードとコストパフォーマンスで、動画翻訳サービス「こんにちHELLO」を提供しています。このサービスは、AI技術を駆使し、人の力を融合させることで、他言語への迅速な翻訳を実現しています。訪日旅行者に向けた情報を強化し、多様な言語での発信を可能にすることで、観光体験をより豊かにすることを目指しています。
テーブルクロスの役割とビジョン
テーブルクロスが展開する「byFood.com」は、月間40万人の利用者を誇るインバウンド向けのサイトです。このプラットフォームは、食文化を通じて日本を体験できる様々なサービスを提供し、インバウンド市場でのリーチを広げています。今回の提携を通じて、テーブルクロスは英語を越えた多言語への対応を行い、一層の国際化を図ります。
初の共同プロモーション「GO GO JAPAN」
両社は、提携の第一弾として多言語プロモーション企画「GO GO JAPAN」を始動します。これは、訪日外国人に向けた情報を発信するためのもので、インタビューや動画制作をワンストップで提供します。制作費は55万円(税別)を想定し、申込みは2025年5月8日から受け付けます。これによって、訪日前から情報を届け、訪日中の行動を促進させることを狙います。
提携の背景と意義
こんにちハローは、訪日外国人に対して多言語に対応したメディアを共同開発することで、食文化を翻訳し、伝える仕組みを強化します。テーブルクロスCEOの城宝 薫氏は、食という文化的資産を言語の壁を越えて伝えるためには、体験と翻訳の融合が必要であると述べています。一方、こんにちハローのCEO早見星吾氏は、訪日外国人との接点を築く多言語対応メディアの意義を強調しています。
今後の展開
両社は、今回の提携を通じて、訪日・訪中・帰国後のすべての体験をシームレスに結びつける新しい観光モデルの創出に挑戦します。多言語動画を起点に、新たな顧客接点を設計し、ECや予約といったプロセスと連携させることで、訪日外国人にとっての魅力的な体験を提供します。
最後に
こんにちハローとテーブルクロスの提携は、訪日観光ビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要なステップです。「食」「映像」「多言語」の融合によって、観光体験をより豊かなものにするための取り組みに期待が寄せられています。