中学生のお小遣い事情と高校生との違い
中学生及び高校生の保護者を対象に行った調査によると、教育方針や家庭の状況に応じた様々なお小遣いのルールが浮かび上がりました。株式会社DeltaXが運営する塾選によるこの調査の結果をもとに、中学生のお小遣いやその使い道について詳しく見ていきます。
中学生のお小遣い、平均は3,390円
この調査によると、中学生が受け取るお小遣いの月平均額は3,390円です。これは、多くの家庭で月ごとに決まった金額が渡されるか、必要に応じてお金が支給される形で行われていることを示しています。一方で、高校生は平均6,410円のお小遣いを得ており、友人との交友関係が増える中で、活動範囲が広がっていることが、金額の増加に影響していると考えられます。
お小遣いの支給方法は家庭ごとに異なる
調査を進める中で、お小遣いの支給方法やその金額に関する決定プロセスに注目が集まりました。61%の保護者が、「毎月定額で渡している」と答えた一方で、40%はそのような固定の金額がないと回答しました。そのため、中学生と高校生の間でルールに大きな違いは無いことが分かります。
例えば、中学生には「通学以外の交通費」といった理由で利用されることが多く、高校生は「友人と出かける際の遊び代」といった使い方をするケースが目立ちました。
お小遣いの金額決定、学年ごとに
意見が大半を占めたのは、「学年や年齢に応じてお小遣いの金額を決めている」というもの。中学生では86%、高校生でも74%がこの方法を取っており、年齢が上がるにつれてお小遣いを増やす家庭が増えていくようです。そして、お小遣いに対する支給の大多数は現金で行われ、これは96%の中学生と72%の高校生が現金派であると答える結果となりました。電子マネーやスマートフォン決済が進でいても、根強く現金の使用が続いているのが現状です。
お小遣いの使い道、把握している保護者
また、お小遣いの使い道を保護者が把握しているかという質問では、中学生の58%、高校生の40%が「把握している」と回答しました。保護者自身が子どもにお金の使い方を教えていることが伺えます。特に、計画的なお金の使い方に関するルールが定められている家庭が多く、遊び代の使いすぎやアプリへの課金などの制限を設けています。
例えば、「使い道の報告」としてレシートを提出させたり、「お金の貸し借りは禁止」との約束を設けているところもあり、親が子どもにしっかりとした金銭感覚を養わせるための工夫が見えてきます。
お小遣いの重要性
こうした調査結果から、お小遣いは子どもにとってお金の使い方や価値を学ぶ大切な機会であることが浮かび上がります。親としては、支給する仕組みや使い道を把握することで、効果的に金銭感覚を育てる手助けをすることができるのです。お小遣いを通じて、将来的な財政管理の力を養うための足がかりを整えたいものですね。
今後もこのような調査を通じて、より多くの家庭の状況に合ったお小遣い制度の研究を進めていきたいと思います。
アンケート調査概要
- - 調査対象:中高生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
- - 調査時期:2025年3月
- - 調査機関:自社調査
- - 調査方法:インターネットを用いた任意回答
【引用文献】「塾選調べ:「中高生のお小遣い」についての調査」