思春期の母娘を描いた『塾前じゃないごはん』が書籍化！

思春期の母娘を描いた『塾前じゃないごはん』が書籍化

作家で料理家の馬田草織氏が手掛けた新刊『塾前じゃないごはん』が、2023年7月31日に発売されます。この作品は、馬田氏が「オレンジページnet」で連載していた人気コラムが基になっており、思春期を迎えた娘との日々の食卓を背景に、レシピやエッセイが綴られています。表紙と扉絵はイラストレーターのはるな檸檬氏が担当しており、その可愛らしさも魅力の一つです。

食を通じて繋がる母娘の絆

本書の中で馬田氏は、娘との時間を「心のしこりをときほぐす」と表現しています。受験を控え塾に通う娘との毎日、バトルもあるけれど、楽しさや愛情もたっぷり。料理を通じて二人の絆を深める様子が描かれています。

馬田家の日常的な食事、特に「塾前ごはん」と「塾前じゃないごはん」という二つのカテゴリーに分かれた料理が登場します。「塾前ごはん」は、ダッシュで準備する慌ただしい夕食を指し、対する「塾前じゃないごはん」は、ゆっくりできる余裕のある食事です。これらの料理は、春夏秋冬、それぞれの季節を反映したレシピが揃っています。

四季折々の料理紹介

冬には「飾りじゃないのよレモン鍋」という、主役がレモンの鍋料理が紹介されています。ポン酢なしでも楽しめるその味わいが、冬の寒さをしのぐ心温まる一品です。また、夏には「ピーマンサルサのポークソテー」、秋には「ありものナポリタン」など、日常的に作られる家庭料理が随所に潜んでいます。

この書籍は、馬田さんが15年間の子育てを振り返りながら、失敗談や喜びを綴っており、同じく子育てに奮闘する方々にとっても、励ましとなる内容です。馬田さんは、自身の日々の料理やお弁当作りを支えるための食材、道具、時には料理しない日のお取り寄せ情報まで、幅広いコラムを展開しています。

読者に届けるメッセージ

「塾前じゃないごはん」は、馬田氏のパーソナルな体験を基にしつつ、共感を呼ぶエッセイ集。思春期の子どもとの関係やコミュニケーションに悩んでいる方にとって、心の支えとなる一冊です。馬田氏は、「この本が少しでも誰かの役に立つことを願っています」と語っています。

この本は、心のこもった料理と一緒に、忙しい日常をスムーズに乗り切るための知恵やヒントも提供しており、家族との時間を大切にするための良い手引きとなるでしょう。買い求めたその日から、すぐにでも実践したいレシピが詰まっています。