国土地理院と新技術
2026-04-21 12:29:32

東陽テクニカ、正確な位置決定の新技術を国土地理院に供給

東陽テクニカが国土地理院に提供した新技術



東京に本拠を置く株式会社東陽テクニカが、国土交通省に属する国土地理院に対して、最新のアクティブ水素メーザーを納入しました。この機器は、精密な位置測定を可能にするもので、非常に重要な役割を果たしています。

アクティブ水素メーザーの重要性


これは、VLBI(超長基線干渉法)による観測に欠かせない高精度な時計であり、スイスのSafran社製のGAHM(Ground Active Hydrogen Maser)が2台納入されました。VLBI技術は、複数の観測地点で同時に星からの微弱な電波を受信し、その微小な受信時刻の違いによって位置を決定する手法です。そのため、アクティブ水素メーザーの高精度な時間測定機能は、正確な位置決定に不可欠です。

アクティブ水素メーザーは、水素原子を利用し、高精度のマイクロ波を出力する装置です。これにより、時間を非常に正確に測定できるため、測地観測や日本の標準時決定、さらには深宇宙探査にも使用されています。

VLBI技術の詳細


VLBI技術は、多数のアンテナを用いて、同時に受信した信号の時間差を分析することで、距離を測定するものです。これは、天体からの非常に微弱な電波を高い精度で捉え、時間の差を計算することで実現されています。そのため、受信時刻の微少なずれ(0.02秒以下)を捕捉する能力が求められます。これは、アクティブ水素メーザーによって提供される高精度な時間測定がなければ実現できません。

石岡測地観測局の役割


納入先である石岡測地観測局は、茨城県石岡市に位置し、2014年に設立されました。この観測局は、IVS(国際VLBI事業)が推進する「VGOS(VLBI Global Observing System)」に対応したアジア初の観測局であり、精密な測地データを提供しています。また、同じ敷地内にGNSS観測点や重力測定点も設置されており、国際基準に合致した測地観測の重要な拠点として機能しています。

Safran社の役割


Safran社は、世界でも数少ないアクティブ水素メーザーを供給する企業です。その製品は、測地観測分野で高い評価を得ており、アクティブ水素メーザーGAHMは特に短期安定度に優れた原子時計として認識されています。この機器は、長寿命が特徴であり、メンテナンスフリーで運用できる点でも注目されています。20年以上の寿命を有し、低位相ノイズで安定した出力が得られるこの技術は、広範な応用が可能です。

今後の展望


東陽テクニカは、今回の納入を機に、今後も計測技術の分野でのイノベーションを追求していく方針です。最先端の計測ソリューションを提供することで、社会のニーズに応え、技術革新を支えていくことを目指しています。これにより、より精度の高い位置情報の提供が可能となり、様々な産業分野への貢献が期待されます。

新しい技術の導入は、科学的な探査や国のインフラ整備においても重要な役割を果たし、社会全体の発展に寄与することになるでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社東陽テクニカ
住所
東京都中央区八重洲1-1-6
電話番号
03-3279-0771

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