製紙業界に新たな風を吹き込む！新橋製紙のデザイン事業部始動

製紙メーカーである新橋製紙株式会社が新たにデザイン事業部『Whisker Design Partners』を立ち上げ、ビジネスモデルの変革に挑戦しています。静岡県富士市に本社を置く同社は、これまで商社やネット通販など様々なビジネスを展開してきましたが、デザインを強化することで企業価値の向上を目指します。

デザインの重要性を認識した理由

かつて新橋製紙は、特にデザインやブランディングに注力することは少なく、「商品が良ければ自然と売上が伸びる」との考えが主流でした。しかし、時代の変化に伴い、情報発信やブランディングの必要性を強く認識し、商品のデザインやPR戦略の強化に乗り出すことに決めました。

新たにオリジナルキャラクター「メリー」を導入したことも一例です。このキャラクターは商品のパッケージにデザインされ、グッズ展開にも使われることで、企業の認知度向上に貢献しています。

プロフェッショナルなチームによるサポート

新橋製紙のデザイン事業部は、経験豊富なプロフェッショナル3名を新たに採用し、より良いサービスの提供に取り組んでいます。『Whisker Design Partners』という名称には、動物の『ひげ』が持つ感知機能のように、顧客のビジネスをサポートするという思いが込められています。

この部署は、もともと新橋製紙の一部ですが、他社クライアントに対しても独立した形でサービスを提供する姿勢をとっています。そして、提供する主なサービスには、ブランディングやマーケティングの戦略、各種印刷物のデザイン制作、Webデザイン、写真・動画撮影、イラスト制作、マスコットキャラクター制作などが含まれています。

クライアントのニーズに応える

デザイン事業部の設立から間もなく、すでに複数の企業からウェブサイトの制作やパンフレットのデザインなどの依頼が寄せられています。顧客が抱える新規人材の獲得やイベントの集客といった課題に対して、デザインを通じて効果的な解決策を提供しています。

このように、コンテンツを制作するだけでなく、デザイン経営の視点から、企業の実際の課題に応じた提案を行うことが重要視されています。

新たな出会いとビジネスチャンスを求めて

新橋製紙は、日用品や防災グッズを扱う商社事業も展開しており、取引先企業数は100社を超えています。顧客との信頼関係を築き、「困ったら新橋製紙に聞いてみよう」と思ってもらえる存在を目指しています。

また、デザインの力を取り入れることで、今まで対話を持つことがなかった企業や人々との新たなチャンスを得ることができるでしょう。製紙業界に抱かれがちな「古い」というイメージを払拭し、デザインの新たな可能性を追求する姿勢が、今後の成長を大きく後押しすることになると期待しています。