AnyMind Group、杭州に新オフィス開設
AnyMind Group株式会社は、中国の杭州に新しいオフィスをオープンし、業務を開始しました。これにより、中国には3つ目の拠点が加わり、同社は15か国・24の拠点を持つことになります。杭州オフィスの開設は、急成長を遂げている中国のEC市場における重要な一手として位置付けられています。
中国EC市場の規模と活況
中国のEC市場は、2027年までに4兆ドル規模に達すると見込まれています。特にソーシャルコマースの分野では、Douyin(中国版TikTok)をはじめとするSNSが商品購入機能を搭載しており、ライブコマースがユーザーの注目を集めています。ライブコマースと生成AI技術の結びつきは、特に中国のデジタルビジネスの進化を加速しており、これに合わせてAnyMind Groupはその取り組みを強化しています。
中国政府も越境ECや海外倉庫の構築を推進しており、これにより企業は国際的なビジネス展開がしやすくなっています。
AnyMind Groupの新オフィスが目指すのは、インバウンド及びアウトバウンドのデジタルコマース支援です。
新オフィスでの戦略
杭州オフィスでは、ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」や、物流プラットフォーム「AnyLogi」、会話型コマースプラットフォーム「AnyChat」などの活用を通じて、ブランド企業の支援を進めます。また、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」やデジタルマーケティングプラットフォーム「AnyDigital」を駆使し、包括的なマーケティング支援を提供します。
これらのプラットフォームは、日本やタイ、インド、ベトナムに次いで5か所目の開発拠点として機能し、特に生成AI技術を駆使した新たなソリューション開発に力を入れる方針です。AnyMind AI Labチームは、杭州を拠点にライブコマース向け生成AI技術の研究開発を進める予定です。これにより、今後さらなる高度化が目指されます。
企業の言葉
AnyMind Groupの共同創業者兼CEO、十河宏輔氏は、「中国のデジタルコマース市場は、先進的なイノベーションが盛んで、特に杭州には多くの革新的企業が集結しています。私たちはこの地域に新たなオフィスを開設することで、活況を呈している中国市場へのアクセスを確保し、最新の技術やトレンドを取り入れてブランド企業の成長に貢献したい」とコメントしています。
また、AnyMind Groupの中国地区マネージングディレクターであるBen Chien氏は、杭州オフィス設立が中国市場におけるEC及びマーケティング分野での競争力を強化すると確信していると述べ、今後の展望を語っています。
新しい杭州オフィスの設置は、テクノロジーとマーケティングの革新を通じて、中国市場におけるさらなる成長に貢献することを目指しています。
会社概要
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業したテクノロジーカンパニーで、アジアを中心に15ヵ国・地域に展開しています。EC、マーケティング、生産管理、物流など多岐にわたる領域で、10個のプラットフォームを提供しています。これにより、クライアントビジネスの成長と業務の効率化を支援しています。
最新の技術と市場動向を取り入れた支援体制を確立し、企業と共に成長する姿勢を貫いています。