電通ランウェイ、キャリアと子育て両立支援の新制度導入
はじめに
株式会社電通ランウェイは、2025年1月から「キャリアと子育ての両立サポート制度」を全社員向けにトライアルとして導入することを発表しました。この新しい制度では、子育て中の社員が抱える業務負担や心理的なストレスを軽減し、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現することを目指しています。
制度の概要
新たな制度では、従来の勤務形態に加え、社員が選べる4つの時短勤務パターンが用意されています。具体的には、以下の選択肢が設けられ、各社員が自身の状況に応じて最適な勤務条件を選ぶことが可能です。
- - 通常勤務:7時間勤務+割増見合手当20時間
- - 時短勤務:6時間勤務、または5時間勤務+割増見合手当なし
- - 新制度の選択肢
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タイプA:時短6時間勤務+割増見合手当10時間
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タイプB:7時間勤務+割増見合手当10時間
シミュレーションによると、新制度では従来の制度と比較して時短勤務と通常勤務の年間給与差は大幅に縮小される見込みです。
例えば、タイプAでは約21%、タイプBでは約8%まで抑えられる見通しです。
子育てサポート担当者の任命
本制度には、子育て中の社員を支援するために「子育てサポート担当者」を設置する仕組みも盛り込まれています。この担当者は、必要に応じて急なお迎えや通院、さらには子どもの急な発熱などの突発的な事態にも対応できるように設定されています。
さらに、サポート担当者には固定で子育てサポート手当が支給され、実際のサポート発生の有無にかかわらず、安定したサポート体制が確保されます。
このような取り組みを通じ、社員同士が協力しながら安定した職場環境を構築していくことが目指されます。
制度導入の背景
日本の出生率が減少傾向にある中で、「子育てしにくい」という声が広がっている実情を踏まえ、電通ランウェイでは子育て世代である20〜40代の社員が多く在籍しています。彼らの声を受けて、外部の人事・労務の専門家のアドバイスを元に、この制度を検討しました。
特に多く寄せられるのは、フルタイムでの勤務を希望するものの、業務への対応力に不安を感じているという声や、育児休暇後に本来の職務に復帰する自信が持てないという悩みです。
これらの課題を解消するため、電通ランウェイはこの制度の導入を進め、業界初の試みとして柔軟な働き方を実現することを目指しています。
プロジェクト責任者のコメント
人事部長の衛藤美穂は「子育て中の社員が働きやすい環境の整備こそが、個々の能力を最大限発揮するために不可欠です。制度を通じて全社員が活躍できる職場を目指します。」と明言しました。
まとめ
電通ランウェイは、今後も社員一人ひとりの多様なニーズに応じた制度づくりと、働きやすい企業文化の醸成に努め、持続可能な成長を可能にするための施策を推進していく所存です。
【電通ランウェイについて】
2019年に設立された電通グループの総合広告会社で、高い対応力を持つプロデューサー集団としてメディアコミュニケーション領域やブランドエクスペリエンス領域で活動。企業文化の変革と持続可能な価値創造を目指しています。
所在地:東京都港区
公式HP:
https://www.d-runway.co.jp/