高校生が海洋ごみ問題に取り組む「高校生ごみパトロール隊#6」
2023年10月28日、一般社団法人福丼県プロジェクトは福井県で高校生を主役にした新しいYouTube番組、「高校生ごみパトロール隊#6」を生配信しました。この番組は、地域の高校生が連携しながら海洋ごみ問題に立ち向かう様子を発信し、視聴者の意識を高めることを目的としています。
プログラムの意義
このプロジェクトは、高校生が主体となってごみ拾い活動に取り組むことを促進し、その成果を毎月生配信することで、他の高校生や広く一般の人々にも影響を与えようという狙いがあります。海洋ごみ問題は深刻な環境問題ですが、参加者一人ひとりの意識と行動が大きな変化を生むことが期待されています。今回は、福井県内からの高校生が活躍し、自らの行動を通じてそのメッセージを伝えます。
番組の詳細
「高校生ごみパトロール隊#6」は18時半から19時までの30分間が予定されており、YouTubeにて生放送されました。番組では、高校生たちが行ったごみ拾い活動の様子を共有し、その中で得た気づきや未来の海に関するビジョンを語りました。例えば、彼らが参加した『高校生海洋ごみ削減動画コンテスト』の応募作品には、未来からの手紙が届くというユニークな設定があり、視聴者に強いメッセージを届けました。
ブルーカーボンの重要性
番組では、サカイオーベックス株式会社の青山氏が「ブルーカーボン」という新しい概念についても触れました。ブルーカーボンは、海藻が二酸化炭素を吸収する能力を指し、海の生態系を守る上で重要な役割を果たしています。実際、大半の海藻は沿岸部の小さな面積で膨大な炭素を吸収しているとされています。中でも、海藻の持つ資源は、今後の環境保全に向けた鍵となるかもしれません。
青山氏は、こうした取り組みを広めるために、学校での出前授業を行ったり、地域の子ども達とコースター作りを通して環境教育を実施しています。
高校生たちの声
参加した高校生たちは、ごみ拾い活動をきっかけに、環境問題に対する理解を深めていった様子を語りました。「初めは部活として始めたけれど、今では自分の意志で続けています。みんなで一緒に活動することで、仲間意識が生まれ、より多くの人に参加してもらいたいと思っています」と彼らの声は力強いものです。実際、彼らの活動は、SNSを通じての広がりを見せており、多くの人々が参加するようになっています。
地域の課題に目を向ける
福井県の過疎地でのごみ拾い活動も紹介され、青山氏は地域の文化財を保護する取り組みも行っています。地域住民が疎遠になっている中で、ボランティアを募って清掃活動を行い、環境および文化財の保全を進めています。これにより、若い世代が地域の課題を認識し、自発的に活動するきっかけを作ることができると信じています。
結果としての変化
参加者たちからの声は、「ブルーカーボンについて初めて知った。未来のために、みんなと一緒に活動を続けていきたい」という前向きな意見でした。彼らの活動は、地域の人々が海洋ごみ問題を自分たちのこととして捉える手助けとなり、環境保全の意識を高める未来に繋がることでしょう。
今回の「高校生ごみパトロール隊#6」は、ただのごみ拾いではなく、未来への希望を感じさせる活動でした。視聴者にとっても、自分ごと化し、行動を変えるきっかけになることでしょう。