泉大津市、南海泉大津駅周辺の喫煙禁止区域設置へ
泉大津市は、令和7年7月1日より「泉大津市路上喫煙の防止に関する条例」を施行し、南海泉大津駅周辺を路上喫煙禁止区域として指定します。この取り組みは、喫煙者と非喫煙者が共に快適に過ごせる「共生のまち」を実現するための重要な一歩です。
喫煙をめぐる市民の想い
市民からのアンケートでは、歩きたばこの煙に対する不快感や、子どもがたばこでやけどしそうになったとの声が寄せられる一方、マナーを守っている喫煙者からは「ポイ捨てはしたことがない」との意見もあり、人々の間には多様な思いが交錯しています。このような背景から、路上喫煙をなくすことで、健康や安全を守る必要性が浮き彫りとなりました。
新条例制定の目的
新たに制定される「泉大津市路上喫煙の防止に関する条例」は、市民の声や専門家の意見を基に、安全で安心して暮らせる環境を築くことを目的としています。特に、たばこの吸い殻による街の美観の向上も期待され、地域全体がより快適な場所に変わることが目指されています。
南海泉大津駅周辺が挙げられた理由
南海泉大津駅は、2023年度のデータによると、一日あたり約2万5,000人もの利用者が訪れる駅です。周辺にはスーパーマーケットや公的機関、教育施設が密集しており、特に子どもや高齢者が多く行き交う場所です。最近では、大規模な音楽コンサートが行われることから、集まる人はますます増加しています。このため、駅周辺の安全を確保するためにも、喫煙禁止の施策が必要とされました。
具体的な禁止事項
新条例は、令和7年7月1日から南海泉大津駅周辺で施行され、指定された区域内での喫煙は24時間禁止されます。これは、煙を吐くことだけでなく、火のついたたばこを持つことや、自動車の窓から煙が流れる状態での喫煙も含まれます。すべてのたばこ製品が対象となり合計での健康増進法が発効更に強化されます。
共生のまちを目指した啓発活動
この新条例の目的は、喫煙者と非喫煙者が互いに思いやりを持ち、皆が快適に過ごせる街を実現することです。このため、7月1日には、市職員や衛生委員会、泉大津駅周辺の企業が協力して啓発キャンペーンを行う予定です。地域の皆さんと一緒に、笑顔で暮らせる環境作りを進めていくことが重要です。
衛生委員会との連携
市は地域の環境衛生や保健衛生を推進する衛生委員会と協力して、この条例についての周知を図ります。衛生委員会は非常に歴史のある組織で、長年にわたり地域貢献に努めてきました。活発な運営を通じて、環境の保全や市民の健康促進に寄与しています。
広報活動とキャンペーンの実施
条例施行に向け、広報活動も行われています。市の公式サイトやSNS、駅構内でのポスター掲示など様々な媒体を通じて周知を進めていく予定です。南海バスやタクシーの運転手への情報提供も行いつつ、皆さんが新しい条例を理解し、実践できるよう努めます。新たに設けられる喫煙ブースも利用可能であり、それによって喫煙者も配慮しやすい環境が整えられます。
泉大津市の新しい条例は、未来に向けた大切な決断であり、共に住むすべての人々がより良い生活を送るための第一歩となるでしょう。