カーコンビニ倶楽部とHOBSTARの事業提携について
2023年、カーコンビニ倶楽部株式会社と株式会社HOBSTARが事業提携を結んだことが発表されました。この提携により、カーケアの分野に新たな風を吹き込むことが期待されています。特に注目されているのが、HOBSTARの展開するハイエンド向けカーケア用品ブランド「SPASHAN」に関する新サービスです。
SPASHANとは
HOBSTARが運営するSPASHANは、高級輸入車ディーラーでも取り扱われるほどのポテンシャルを持つカーコーティング剤を主力商品としています。その高品質は評価され、2018年から2024年にかけて、カーグッズオブザイヤー大賞を4回受賞するほど。そのため、エンドユーザーからも絶大な支持を受けています。ただの洗車にとどまらず、より高い価値を求める顧客層にリーチすることができるのです。
ガソリンスタンド向け新サービス
近年、セルフ化が進むガソリンスタンド業界において、カーコンビニ倶楽部は新たなサービス展開を進めています。この提携を通じて、洗車に特化した新たなシステムと製品の開発が行われ、収益性の向上を目指しています。さらに、今後の商流網の拡大も見据えた取り組みが進行中です。
画期的な洗車機対応コーティング
特に注目すべきは、「SPASHANセラミックコーティング」が洗車機に対応する点です。この洗車機は、2024年4月からテスト開発が始まります。大手洗車機メーカーとの協力により、安全運用実験や実用実験を重ねています。2025年9月からは正式にサービスがスタートし、現時点では全国12店舗で導入されています。年内にはさらに九州や東海エリアへの導入も増える見込みです。最終的には2026年までに1,000店舗での配備を目指しています。
収益性の向上に寄与する効果
佐賀県の木寺石油株式会社が運営するセルフENEOS鍋島店でのテストデータによると、コーティング導入前に比べて洗車台数が151%を記録し、他メニューへの好影響も確認されました。特に、SPASHANセラミックコーティングは、価格が倍でありながら426%という驚異的なニーズの高まりを見せています。この結果は、消費者のカーケアに対するニーズが高まっていることを示しています。
有人サービスの収益性も向上
手洗い洗車や有人コーティング施工等のサービスについても、前年同比300%を超える成果が報告されています。これにより、洗車に特化したスタンドとしての認識が広まり、全体的な収益向上にも寄与しています。その結果、高額なサービスへの需要も増加し、さらなる収益増が見込まれています。
今後の展開
今後は、株式会社ダイフク製やエムケー精工株式会社製の洗車機に加え、タケウチビューティー株式会社製の機種にも対応予定です。これにより、場所によって異なるニーズに応える製品ラインナップが充実することでしょう。
結論
この事業提携によりカーコンビニ倶楽部とHOBSTARは、カーケア業界に革新をもたらす重大な一歩を踏み出しました。洗車市場の成長と、高端市場への理解促進が期待される中、今後の展開に目が離せません。