JR西日本プロパティーズが築20年超の物件で賃料アップを実現した秘密
JR西日本プロパティーズ株式会社は、東京都港区に本社を持ち、不動産関連事業を展開する総合デベロッパーです。最近同社が注目を浴びている理由は、築20年以上の既設物件において賃料を5%以上引き上げることに成功したバリューアップ戦略にあります。この成功を支えたのが、株式会社アクセルラボが提供する集合住宅向けのIoTプラットフォーム「SpaceCorePro」です。
スマートホームの導入背景と課題
コロナ禍によって変化する居住ニーズに対応するため、JR西日本プロパティーズはスマートホームの導入を検討しました。特に、共用部へのテレワークブースの設置に伴い、「物理的な鍵」の管理が運営の障害となりました。そこで、同社はスマートロックやスマートホームの利便性に目をつけ、その導入を進めることにしました。遠隔操作による解錠や一時的なパスワード利用が現代の生活課題を解決する手段として有効であると判断されたのです。
パートナー選定の工夫
収益物件の運営ではキャッシュフローの管理が重要です。JR西日本プロパティーズの小澤氏は、初めてIoT化を考慮した際、「新築物件向けのサービスが多く、既設物件に対するアプローチが慎重だった」と話します。その中で、後付けが容易でコストパフォーマンスが優れた「SpaceCorePro」に強く引かれる結果となりました。このプラットフォームは単なるスマートロックに留まらず、他の家電やデバイスとも連携できる柔軟性があり、将来的な拡張性も誇ります。
実際の成果としっかりした提案
実際に導入した2棟の既設物件の一つである築20年を超える学生マンションでは、賃料の5%以上を引き上げるという成果を上げました。このプロジェクトでは、大学側と協議して防犯・安全対策といった価値を提案した結果、賃料の適正評価を得ることができました。また、一般向けの賃貸物件でも7%以上の賃料アップを実現し、最も高賃料の住戸はすぐに成約する事例が見られました。
社内でも評価されるデジタル化の成果
これらの成果はJR西日本プロパティーズ社内においても関心を呼びました。小澤氏が役員へ行ったプレゼンテーションでは、新築物件と対等に競争できる賃料を実現したことで、高く評価されました。新築物件の供給が厳しくなっている現代で、築年数に関わらずIoTを導入することで、他との差異化が可能であることを示しました。
IoTを駆使した未来の展望
JR西日本プロパティーズは「安全」「安心」「豊かな暮らし」の実現を目指し、IoT技術を駆使することでこれを実現しています。今後、さらに設置可能な設備の拡大と、IoTの価値向上に取り組む方針です。このように、既設物件にテクノロジーを融合させることで、物件の価値を大きく引き上げ、賃貸経営に新たな選択肢を提供しています。競争が厳しい不動産市場にあって、JR西日本プロパティーズの取り組みは今後も注目されるべき事例と言えるでしょう。
参考リンク