新時代の持続可能な原料調達を実現する『SCOPE 3 Neo』
この度、株式会社フルッタフルッタが新プラットフォーム『SCOPE 3 Neo』をローンチしました。このプラットフォームは、サステナブルな農法を採用する生産者と、持続可能な原料を求める企業とをつなぐ役割を果たします。特に注目したいのは、登録生産者として名を連ねるトメアス総合農業協同組合(CAMTA)で、彼らの栽培手法であるアグロフォレストリーは、CO2の吸収量を「削減量」として原料に結び付けることができるのです。
SCOPE 3 Neoの特性
『SCOPE 3 Neo』は、企業が注目すべきScope3排出量削減をサポートすることを目的としています。Scope3とは、原材料調達から製品使用、廃棄に至るまでの全ての排出を含み、企業の排出量の70〜90%を占めるとされています。この新プラットフォームは、持続可能で、かつCO2削減量が同等以上である原料だけを集めているため、企業にとっても利益を享受しながら環境に配慮した調達が可能となるのです。
パートナー企業との協力
このプラットフォームの開発には、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するテクノロジーファーム、Onplanetz社が関与しています。また、CO2削減に関連する知見を提供しているのが、自然由来のカーボンクレジットを専門とする株式会社sustainacraftです。両者の協力により、信頼性の高い情報とサービスが提供され、バイヤーと生産者は安心して取引を行える環境が整いました。
サステナブルな原料の価値向上
SCOPE 3 Neoは、単なる原料の売買の場ではなく、企業にとってのビジネスチャンスをさらに広げます。このプラットフォームを利用することで、企業はCO2削減量を指定した製品を市場に出すことができ、消費者やパートナーに対してのブランディングやPR効果が期待できます。また、原料の生産者も、新たな「売り先」を確保することで、持続可能な農業経営が可能となるのです。
Scope3排出量への取り組み
Scope3排出量の算出は一筋縄ではいきません。サプライチェーン全体のデータを把握することが必要であり、国や企業ごとの基準にバラつきがあります。しかし、企業全体で脱炭素化を実現するためには、これに向き合う必要があります。たとえば、投資家が企業のサステナビリティを評価する際には、Scope3の情報は重要な指標となります。
企業情報
株式会社フルッタフルッタは、2002年に設立され、日本にアサイーを初めて持ち込んだ企業です。彼らの理念は「自然と共に生きる」であり、アグロフォレストリーを推進することで持続可能な社会の実現に貢献しています。彼らのサプライヤーであるCAMTAは、アマゾンフルーツの生産と販売を行う一方で、地域の農業振興にも寄与しています。
アグロフォレストリーの重要性
アグロフォレストリーは、農作物と樹木を混植する持続可能な農法であり、CO2の吸収にも寄与します。特に、CAMTAが取り組むアグロフォレストリーは、アマゾンの荒廃地を再生しながら、持続的な収穫が可能な農業手法として注目を集めています。これにより、地域経済の発展も促進されることが期待されています。
企業の持続可能な調達を支え、同時に環境問題解決に寄与する『SCOPE 3 Neo』の今後の活用が非常に期待されるばかりです。