北海道初の大規模商用水素ステーション「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」オープン
2025年4月1日、札幌市中央区に新たな水素ステーション「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」がフルオープンを迎えます。これは、北国北海道における水素エネルギーの利用を推進する重要な一歩であり、今後の環境に優しい社会づくりの礎となるでしょう。
背景と目的
札幌市は「水素エネルギーを活用した災害に強く、環境に優しいまちづくり」という大きな目標を掲げ、水素モデル街区の整備を進めてきました。この取り組みの一環として、エア・ウォーターの提案が採択され、大規模な商用水素ステーションが実現しました。このステーションは、燃料電池車(FCV)だけでなく、FCバスやFCトラックといった大型商用車両への水素充填に対応しており、便利で効率的な運営体制が整っています。
また、今後札幌市内に建設予定の集客交流施設への水素供給も計画されており、地域全体での水素利活用のシナジーが期待されています。
高度な充填システム
「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」では、充填設備が2ライン用意され、500N㎥/h以上の供給能力を誇ります。供給圧力は82MPa(820気圧)と高く、メンテナンスやトラブルの際でもスムーズに水素を充填できる体制を取っています。この運営体制により、ユーザーは安心して水素を利用できる環境が整備されることでしょう。
地域からの脱炭素社会への貢献
エア・ウォーター株式会社は、札幌市豊平区や室蘭市といった道内の他の水素ステーションの運営とも連携し、水素の製造・販売を含む産業ガス事業を展開しています。札幌市は2030年にフルコンバージョンを見込んで約20台のFCバス・トラックの導入を予定しており、エア・ウォーターとの連携により、水素供給と消費の両面で地域の脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。
ステーションの利用情報
「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」の所在地は、北海道札幌市中央区大通東5丁目12番地22に位置します。営業は月曜日から金曜日までの9:30から17:30、土曜日は9:30から12:40まで。日曜日と祝日は休業日となります。また、プレオープン期間は2月2日から3月31日を予定しています。特に水素車の利用者は、事前に予約を行うことでスムーズな充填が可能です。
こちらから予約が可能です。
この新しい水素ステーションのオープンは、地域社会における水素エネルギーの普及を促進し、持続可能な未来を築く中核となることでしょう。これからの札幌市に期待が寄せられます。