下北沢で公共ゴミ箱設置の社会実験、ポイ捨てゼロを目指す新たな取り組み

下北沢で進化するごみ管理の形

東京都世田谷区の下北沢エリアで、公共ゴミ箱の設置を通じてポイ捨て問題に取り組む社会実験が実施されました。この実験は、地域の商店街振興組合と清掃アプリ「MeGo」との連携によって行われ、地域住民が参加することにより、町の美化とポイ捨て削減を目指しています。

背景

若者や観光客で賑わう下北沢は、飲食店が増え、テイクアウトが一般的になったことでポイ捨ての問題が顕著になっています。路上喫煙も影響し、街の清潔感が損なわれる事態が続いていました。そんな中、行政による常設のゴミ箱設置は諸々の理由から実現が難しい状況でした。

そこで、世田谷区の協力の下、しもきた商店街振興組合が中心となり、MeGoが協力する形で新たな形の実証実験が始まりました。「公共のゴミ箱を地域が設置・管理できるのか？」がこの実験の焦点です。

実験概要

この社会実験は、2025年10月10日から26日まで下北沢駅周辺で行われ、主要な4つのスポットにそれぞれ3つのゴミ箱、計12個を設置しました。ボランティアたちは、自らゴミを回収することで、データ分析や清掃活動を実施し、ポイ捨て量の変化を追跡しました。

市民ボランティアの参加

実験の成功には市民ボランティアの協力が不可欠です。MeGoアプリを通じて募集された参加者は、清掃活動に参加することでポイントを獲得し、することで報酬とされる仕組みが組まれています。例えば、時間帯によって異なるポイントが賦与され、最大で1日30,000ポイント（30,000円相当）を得ることも可能です。
このような制度により、学生から社会人まで多くの人々が短時間でも参加できる環境が整えられました。