使い捨てコンタクトレンズリサイクルの新たな一歩
株式会社シードが取り組む「BLUE SEED PROJECT」は、使用済みの使い捨てコンタクトレンズ空ケースのリサイクル活動。環境問題が深刻化する中、企業の社会的責任が問われる今日、シードのこの取り組みは一層注目を集めています。
2019年6月に始まったこのプロジェクトは、使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収し、その後リサイクルして物流パレットに再資源化することを目的としています。もちろん、自社製品だけでなく、他社製品の空ケースも対象としており、多くの眼科や販売店と協力しています。
2024年度の実績では、回収量が10,370kgに達し、累計回収拠点は1,170施設に及びました。これらの成果から得られた収益は、52,910円となり、海洋ごみ問題解決に向けた活動を行う一般社団法人JEANに寄付されました。この寄付は、海の保全活動を支援するための重要な資金となるでしょう。
環境保全への取り組み
シードは、このプロジェクトを通じて環境保全やカーボンニュートラルに貢献すべく、引き続き活動を推進していく意向です。このような企業努力は、持続可能な社会の実現に寄与するだけでなく、他の企業にも良い模範を示すことになります。
「BLUE SEED PROJECT」の特徴は、単なるリサイクルにとどまらず、環境教育や意識の浸透にも寄与しています。回収ボックスはさまざまな協力機関に設置されており、地域社会における使い捨てコンタクトレンズのリサイクルの重要性を広めています。
充実した回収ネットワーク
2025年7月1日の時点では、協力者数は、1,103の眼科、53の企業、11の学校、そして3の市区町村に上るなど、広範なネットワークを形成しています。このように多くの方々の協力を受けることで、回収量は累計で21,267kgに達しました。今後も、このネットワークを基盤にさらなる取り組みを進める予定です。
未来への展望
しかし、昨今の情勢による影響で、空ケースの買取価格は変動し寄付金額は昨年比で減少しています。それでもシードは、より良い成果を出せるよう引き続き試行錯誤を繰り返しながら、環境保全活動を進めていくことでしょう。
シードの「BLUE SEED PROJECT」は、ただのリサイクル活動から始まり、地域の人々との連携や海洋環境への寄付など、次第にその内容を充実させています。今後もサステナブルな社会の実現に向けて歩み続けてほしいと思います。このプロジェクトは、私たちの未来に希望を与えてくれるものとなるでしょう。