トラック簿が生み出す物流革命
吉田海運ロジソリューションズの挑戦
2020年に稼働を開始した吉田海運ロジソリューションズの小郡物流センターは、特異な立地条件が課題となっていました。トラックの待機スペースが確保できないため、周辺道路での待機列が発生する可能性があり、効率的なオペレーションが求められていました。そこで導入されたのが、遠隔受付機能を持つ「トラック簿」です。これにより、待機列の発生を未然に防ぎ、スムーズなトラックの受付から退場までの流れを確立することができました。
「トラック簿」の導入と成果
「トラック簿」の導入によって、物流センター内の運営は大きく変わりました。まず、荷主情報や積荷情報を受付段階でスムーズに収集できるようになりました。これにより、倉庫側では事前にバース指定や準備が行えるため、業務の効率化が進みました。また、受付からの流れがデータ化され、過去の情報をもとに時間帯や曜日ごとのトラックの来場予測も可能になりました。このデータを活用することで、必要な人員を適切に配置できるようになり、運営コストの削減にも成功しています。
今後の展望
現在の運用は入荷トラックに限られていますが、将来的には出荷トラックについても同様のシステムを導入することで、さらなる効率化を進める考えです。また、扱う商品に冷凍冷蔵品が多いため、荷主と連携しながらパレット化の取り組みも強化していく予定です。このように、今後も物流オペレーションの改善に努め、業界全体の効率化に寄与できるようにします。
「トラック簿」とは
トラック簿は、バース管理SaaSプロダクトとして、トラックの受付や呼出業務をデジタル化します。これにより、荷待ち時間の短縮や実績の把握が容易になり、物流のDXに取り組む企業にとって非常に有用なツールです。導入の容易さや高いコストパフォーマンスも魅力で、現在多くの企業が利用を始めています。システムは直感的に操作でき、トラックドライバーや現場担当者に負担をかけることなく運用できるのがポイントです。
ハコベル株式会社の取り組みについて
ハコベル事業は、物流業界に新しい風を吹き込むために、2015年にスタートしました。物流技術の進化に伴い、2022年にはセイノーホールディングスと提携し、さらなる成長を目指しています。トラック簿の拡販を通じて、荷主とドライバーのマッチングサービスの提供、業務の効率化、さらには新たなDXサービスの展開を行い、よりスマートな物流社会の実現を目指しています。
今後も吉田海運ロジソリューションズの「トラック簿」を活用した新たな試みに注目が集まります。物流業界での革新が進む中、他の企業もこのような取り組みからヒントを得て、自社の課題解決に役立てることが期待されています。
詳しい導入事例は
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