抹茶とワインの新たなる出会い
抹茶文化、ワインの視点で新たな可能性を探る
2025年11月28日、東京を拠点とする抹茶ブランド「Zenkyu Matcha」から、著名なソムリエ田邉公一氏を招いた対談動画シリーズが公開される。シリーズ名は『Insights from Wine into Matcha ワインの視点でとらえる抹茶の世界』。この対談では、ワインの専門知識をもとに、抹茶の新たな文化的発展について深く掘り下げていく。
抹茶の可能性を広げる思い
Zenkyu Matchaは、抹茶がブームで終わらないようにするために、ワインのように普遍的な文化を築くことを目指している。この対談では、抹茶の味わいや体験の価値をどのように高めていけるのか、ワイン業界から得られる知見を共有する。
対談の背景
近年、健康志向の高まりやSNSによる情報発信の影響で、世界中で抹茶の人気が急上昇している。しかし、品質の基準の不明瞭さや、味の表現における統一された言語の欠如といった課題も見えてきた。このような背景の中で、ワインのプロフェッショナルである田邉氏を迎え、抹茶文化の確立に向けた議論が行なわれることとなった。
対談での主なポイント
1. 味わいの言語化が文化を育てる
現在、抹茶の味わいを表現する言葉は限られており、個々の感覚に依存したものが多い。田邉氏は、ワインがかつて同じ問題を抱えていたことを指摘し、共通の言語を作り上げたことが文化を育む重要な一歩であると語った。
2. ソムリエの役割
優れた生産者の努力があっても、それを伝える方法がなければ意味がない。田邉氏は、ソムリエが果たす役割が、抹茶文化にも必要不可欠であると提言した。これは、抹茶とともに楽しむシチュエーションやストーリーの伝達を含む。
3. テロワールとヴィンテージ
ワインの価値がテロワール(産地特性)やヴィンテージに由来するのと同様に、抹茶もその産地や品種によって異なる特性を持つ。これを明確にし、愛好者に伝えることが新たな市場を開く鍵とされている。
4. 品質基準の重要性
現在の抹茶業界には、ワインのような厳格な品質基準が存在しない。そのため、模倣品が出回るなどの問題が生じている。田邉氏は、品質の保護についてワイン業界の経験を引き合いに出し、信頼できる文化へと育てるための必要性を訴えた。
今後の展開
本対談シリーズは全3部から成り立っており、続きが楽しみだ。Part2では、「Finding the Right Words for Matcha」(抹茶を味わい、言葉を探す)をテーマに、田邉氏がZenkyu Matchaの商品をテイスティングし、その味わいを言語化していく。
Part3では、従来の和菓子から脱却し、異なるスイーツとのペアリングを提案する。「Exploring the Art of Matcha Pairing」(抹茶と菓子、ペアリングの新たな可能性をひもとく)を通じて、抹茶の楽しみ方を広げていく予定だ。
さらに広がるZenkyu Matchaの活動
Zenkyu Matchaは、今後も健康とマインドフルネスを広めるための活動を続けていく。化粧品ブランドとのコラボや、海外イベントの開催も計画中だ。また、ブランドの理念に共感するパートナーと共に、新しい製品や体験を創造していくことを歓迎している。
Zenkyu Matchaについて
Zenkyu Matchaは、東京を拠点とし、京都・宇治の高品質な抹茶を提供するブランド。茶道と禅の精神に根付いたこのブランドは、抹茶を通じて心身の健康を育むことを目指し、国内外での活動を展開している。公式サイトやSNSも是非訪れてみてほしい。