「伊勢うなぎ」ブランドを継承する完全子会社化の経緯
株式会社プロトコーポレーション(名古屋市中区)は、2026年6月1日からブランドうなぎ「伊勢うなぎ」の養殖・販売を手がける西養鰻株式会社を完全子会社化しました。食品業界における競争が激化する中で、両社の合弁による新たなビジネスモデルが期待されています。
株式取得の背景
プロトコーポレーションが西養鰻の全株式を取得した理由には、経済事業と社会事業を融合させた新たな事業ポートフォリオの構築があります。特に、日本の食料自給率が低下する中で、特に水産業は直面している課題を乗り越えるための革新が求められています。現在、地球温暖化の影響もあり、漁獲量は年々減少しており、海外からの輸入に頼る状況が続いています。この状況を打破し、持続可能な食料供給を実現するため、プロトコーポレーションは西養鰻の養殖技術を活用し、地域に根ざしたビジネスモデルを推進する狙いがあります。
陸上養殖の新たな展開
さらに、プロトコーポレーションは2024年4月に愛知県知多郡美浜町に「美浜アクアファーム」を設立し、陸上養殖による「とらふぐ(ちた福)」や「うなぎ(ちた鰻)」の生産をスタートさせる予定です。この取り組みは、地域の雇用創出や観光振興にも大きな貢献をするでしょう。また、2026年1月には、先行きの明るい三重県松阪市にある株式会社ノグチを完全子会社化し、さらなるグローバルな展望を持つ事業体制を確立しています。
「伊勢うなぎ」の魅力
西養鰻が誇る「伊勢うなぎ」は、三重県の清流「宮川」の水を使用し、薬剤を一切使用せず、独自の天然由来飼料で育成されています。この手法により、魚にとって理想的な環境で育ったうなぎは、薄い皮と良質な肉質、濃厚な旨味を有しており、食通たちにも高く評価されています。地域の人々からの支持も厚く、地元のデリカシーを代表する存在になっています。
事業シナジーの最大化
両社のシナジーを最大限に引き出すため、プロトコーポレーションは西養鰻の養殖ノウハウと自社のブランド作りや販路開拓の経験を結集し、新しいビジネスチャンスを開拓していく予定です。このような取り組みは、地域ブランドの確立にも寄与し、地域経済の活性化にもつながります。
地域社会への貢献
プロトコーポレーションは、今後も地域に根ざした企業として、一次産業の強化や地域ブランド化を通じた貢献を続けていく方針です。地元の雇用創出や観光振興につながる様々な施策を考慮しながら、より良い未来を創造していくことが期待されています。
まとめ
西養鰻株式会社の完全子会社化は、単なる経済的な利点にとどまらず、地域社会への貢献を目指す重要な一歩となります。持続可能な食の未来を創るための新たな挑戦が、これからどのように展開されていくのか、多くの関心が寄せられています。