住まいづくりの新提案
2025-10-29 12:28:19

Inclusive Designを通じた住まい・まちづくりの新しい挑戦に向けて

新しい視点で考える住まいとまちづくり



私たちの生活に欠かせない「住まい」は、単に物理的な住居だけではなく、誰もが安心して暮らせる場所であるべきです。特に高齢化社会では、誰もが心配なく生活できる環境を整えることが重要視されています。この度、株式会社LIFULL、株式会社日建設計、株式会社日建設計総合研究所、インクルーシブデザインスタジオCULUMU、そして東京大学が協力し、住まい・まちづくりにおけるインクルーシブデザインに関する共同研究を開始しました。

研究の目的と背景



現在、日本では高齢者や障害のある方々、つまり特別な配慮が必要な「住宅弱者」が増加しています。しかし、彼らが快適に生活できる住宅環境を選択するための情報や指標は、残念ながら十分に整っていません。そのため、高齢者や障害者が安心して住み続けるために必要な住宅性能や条件を明らかにし、社会全体の包摂性を高めることを目指した共同研究の立ち上げが決定されました。

本研究は、全国の住宅弱者のニーズを調査し、それを基に体系的なデータを蓄積することからスタートします。さらに、将来的には都市空間のアクセシビリティ向上にもつなげることを視野に入れています。

具体的な研究実施内容



1. 住宅弱者のニーズ調査


高齢者や障害者を対象に、ヒアリングや訪問調査を通じて、彼らが抱える住まいや生活に関する困難や要望を収集します。このフィードバックを基に、障害の有無や年齢に応じたニーズの分類と整理を行います。

2. 知見の整理とアプローチ


収集したデータを分析し、利用者の特性やライフステージに基づくニーズの全体像を明らかにします。このプロセスは、住宅に限らず、都市空間における多様な利用者ニーズの把握にも応用されることが期待されます。

共創による価値創造


高齢化や障害者に関わる社会課題は、一つの企業や大学だけでは解決できません。多様な専門家が連携し、利用者や当事者を巻き込むことで、真に効果的な解決策を提供することが求められます。このプロジェクトは、大学と企業が持つ強みを融合させ、より良い暮らしとまちづくりに向けた新たな価値を創造する第一歩となります。

研究チームの役割


  • - LIFULL: 不動産データの活用とマーケティングの視点を提供。
  • - 日建設計: バリアフリー、ユニバーサルデザインに関する技術的アドバイス。
  • - 日建設計総合研究所: 社会調査やデータ分析に優れた研究力を提供。
  • - CULUMU: 当事者の声を反映させた参加型の調査アプローチ。
  • - 東京大学: 学術的な指導と調査設計・分析手法の監修を担当。

このように、各機関の専門性と役割を生かしながら、住宅環境のインクルーシブデザインを進めることで、未来の住まいづくりのあり方が見えてくるでしょう。インクルーシブデザインの推進を通じて、すべての人が自由に住まいを選び、豊かに暮らせる社会を目指しています。

最後に


本研究は単なる調査にとどまらず、実際に社会に実装されることが鍵となります。各機関のコラボレーションを通じて、アクセシビリティの高い住環境の実現に向け、一緒に歩んでいくことが重要です。私たちの取り組みが、誰もが居心地よく感じられるまちを作る一助となることを心から願っています。


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会社情報

会社名
株式会社LIFULL
住所
東京都千代田区麹町1-4-4
電話番号
03-6774-1600

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