近年、伝統文化の現代的な再解釈が注目を集めています。その中でも、京都に拠点を置くブランド「SOU・SOU」の新作ハンドメイド革靴は、特に話題です。今回、京職人とコラボレーションしたこの革靴は、日本文化を象徴するデザインが魅力的で、一見の価値があります。
新作は全部で三つのスタイルが登場し、それぞれ異なるストーリーと歴史を持っています。
鋭応(えいおう)
この革靴のデザインは、戦国武士が戦の際に履いていた履物からインスパイアされています。その名も「鋭応(えいおう)」。鋭応とは、戦の前に発せられる勝ち鬨の掛け声「えいえいおう」を意味し、その強さを象徴する一足です。色は濡羽色と胡粉色から選べ、21.5~29.0cmのサイズ展開があり、素材には上質な牛革が用いられています。日々使い込むことで革の風合いが増し、愛着が湧く靴に仕上がります。
貫(つらぬき)
次にご紹介するのは「貫(つらぬき)」という天先型の短靴です。平安時代に広まった皮履の伝統を受け継ぎ、鎌倉時代には武士たちによって使用されるようになりました。特徴的な紐通し部は、当時の伝統的なスタイルを反映しています。こちらも牛革を用い、濡羽色と胡粉色から選べるサイズ展開があります。
寸五真木柱五枚丈(すんごまきばしらごまいたけ)
「寸五真木柱五枚丈」は、新しい和装の足元としてデザインされた革靴です。堅牢な真木のようなヒールが特徴で、着物のシルエットにも良く合うボリューム感が魅力です。この靴も牛革を使用し、使い込むことでその風合いを楽しむことができます。特に、濡羽色のカラーが和装に華を添えます。
これら三つのスタイルは、それぞれの歴史と背景を持ちながらも、今の時代に合うデザインとして再生されています。京都の職人が手がけるハンドメイドのため、品質も折り紙付きです。
「SOU・SOU」は、2009年から今回の吉靴房とのコラボレーションを行い、常に日本の伝統文化を現代に生かすものづくりを続けてきました。新作の販売は2025年3月13日から、SOU・SOUのオンラインショップで開始される予定です。興味がある方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
この新作革靴は、今までの和装&革靴の概念を変える力を秘めています。無二の存在となることは間違いなく、履く人の個性を引き立ててくれることでしょう。革靴の新しい魅力を、ぜひ体感してみてください。