日本一の木造耐力壁を決める「カベワンGP」、4連覇の秘話と新技術
埼玉県行田市で2023年10月4日と5日に開催された木造耐力壁の日本一を決める大会「カベワンGP」において、株式会社AQ Groupがトーナメント優勝を果たし、4年連続の快挙を達成しました。AQチーム匠として東京大学の稲山名誉教授、篠原商店と共に出場したこのチームは、技術力の高さを証明し続けています。
この大会では、地震や台風などの自然災害から建物を守るための木造耐力壁の強度が競われます。特に、互いの耐力壁を引き合うトーナメント形式で行われ、どちらかが破壊されるか、所定の変形値を超えることで勝負が決まります。耐力壁には、ただ剛性が高いだけではなく、持続的な耐久性も求められます。
トーナメントでの勝利と新設計「窓辺のヴィーナス」
AQチーム匠が出場した今回の大会では、より厳しい条件で行われました。新たに「金物の使用重量に応じて開口を設ける」というルールが追加され、開口部を広くするための設計が欠かせなくなりました。AQチームは2023年の優勝耐力壁「ヴィーナスの逆襲」を改良し、広い開口部と耐力を併せ持つ新たな壁「窓辺のヴィーナス」を出展。
この新しい設計は、一般住宅への展開も考慮されており、住環境に高いデザイン性と機能性をもたらす事が期待されています。
決勝戦では、AQチーム匠が53kN(約5.4トン)の負荷に耐え、見事勝利。この瞬間、4年連続のチャンピオンが決定しました。
カベワンGPの背景とAQグループの軌跡
カベワンGPは1998年に始まり、今年で28年の歴史を持ちます。この大会は、1995年に発生した阪神淡路大震災を受けて、「木造は弱い」という先入観を打破することを目的として設立されています。EE技術者の育成を図るこの大会は、技術の進化に大きく寄与しています。
AQグループは、この大会に通算9回のトーナメント優勝の実績をもっており、2023年には大会記録となる71.2kNを記録するなど、業界内での影響力を高めています。
次世代の住環境を提案するAQグループ
現在、AQグループは「大空間かつ高性能な住まい」の提供を目指し、「全国一斉秋のプランニングフェア」を開催しています。カベワンGPで培った技術を活用し、高耐力壁を用いた自由な設計が実現可能に。この中で提案される「AQダイナミック構法」により、吹き抜けの大空間やコーナーサッシの採用が可能になるなど、従来の木造住宅にはない魅力的な間取り提案が行われています。
このフェアでは、参加者に33,000円分のギフト券もプレゼントされ、来場予約や間取りプランの提案、新築契約の各ステップで特典が用意されています。
行田市にて開催中のこのイベントは、多くの生活者に理想の住まいを提供するための一歩となることでしょう。
AQグループは、確かな技術を元に、安全で美しい住環境の実現に向けて進み続けます。