次世代のものづくりを支える「ものづくりギルド」発足
2025年9月、日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」で、次世代のものづくりを共創することを目的に「ものづくりギルド」が新たに設立されました。このギルドは、様々な企業や団体が集まり、相互に学び合いながら課題解決を目指すプラットフォームです。
STATION Aiにおけるギルドの意義
ギルドは、メンバー同士で知識や経験を共有し、議論を通じて新たな価値を生み出します。具体的には、スペインのサン・セバスチャンのように、料理人がレシピを公表し合い、地域全体の料理のレベルを向上させたように、STATION Aiも地域全体のものづくりの力を引き上げることを目指しています。
発足の背景
日本の製造業は人材不足やデジタル化など、様々な課題に直面しています。特に愛知県は製造業が盛んな地域で、自動車や素材、精密機器など多様な分野が集積しています。しかし、電動化やカーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーションなど、変革の波が迫る中で新たな連携やイノベーションが求められています。こうした状況を踏まえ、スタートアップ企業とパートナー企業が集まり、次世代のものづくりを共創する「ものづくりギルド」が設けられました。
ギルドの活動方針
「ものづくりギルド」では、以下の様々な活動を通じて、参加企業の成長を支援します。
- - 試作品開発とサービス実証の支援: 現場の視点からスタートアップをサポートし、プロダクトの実装力を高めます。
- - DX・AI活用と人材育成の知見共有: 実践知を交換し、組織の変革を促進するための機会を提供します。
- - 工場見学や現場ツアーの開催: 製造現場に触れることで、課題を可視化し、問題解決のヒントを探ります。
また、ギルドメンバーは興味に応じた分科会を立ち上げられ、テーマに応じて様々な視点からの意見や知識を深めることができます。具体的には、後継者育成、環境対応、海外展開など多岐にわたるテーマが想定されています。これにより、参加企業がより自律的にトピックを深めていくことが期待されています。
参加対象について
「ものづくりギルド」は、STATION Aiに入居している以下の企業や団体が参加対象となります。
- - 自社で「ものづくり」を行っている企業
- - ものづくり向けサービスを提供する企業
- - ものづくり企業の支援を目的とした自治体や金融機関など
残念ながら、STATION Aiに未入居の企業や団体は参加できませんが、今後の参加拡大も期待されます。
ギルドオーナーについて
「ものづくりギルド」のオーナーとして、大豊工業株式会社の堀越直氏と株式会社TENHOの鶴田宙也氏が一致団結して活動を推進します。彼らが中心となり、次世代のものづくりを促進するための取り組みが行われます。
STATION Aiの特徴
「STATION Ai」は、日本最大級のオープンイノベーション拠点で、700社以上のスタートアップや企業が集まり、革新的な事業を創出するための相互支援を行っています。この拠点では働きやすさに配慮されたオフィス環境や専門家によるメンタリング、企業同士のマッチング機会が充実しており、企業の成長を後押ししています。
株式会社TENHOについて
TENHOは、生成AIに特化した独自のフレームワーク「GENEサイクル」を用い、実務に即したAI人材を育成し、現場からの課題解決、「学び・実装・定着・横展開」を実践して持続的な成果を上げることを目指しています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
「ものづくりギルド」は、今後の製造業に新たな風を吹き込み、日本のものづくりをさらに進化させるための重要な取り組みとして注目されています。