GLOBIS堀義人が語る、起業家の社会貢献と新たなモデル
2026年4月26日、東京ガーデンテラス紀尾井町で開催された「Tech for Impact Summit 2026」のメインステージにて、GLOBIS経営大学院の堀義人学長が特別講演を実施しました。彼の講演は、「Entrepreneur's Social Contribution(起業家の社会貢献)」と題され、30年以上にわたる自身の取り組みを通じて培ったビジョンが語られました。
世界的なMBAプログラムの構築
堀氏は、1989年にハーバード・ビジネススクールでの留学中に、日本の資本集約型ビジネスは強いが、知識集約型ビジネスのエコシステムが欠けていると分析しました。その経験が、後のGLOBIS創業への原点となったと振り返ります。彼が描いた「人材」「資本」「知識」の3つの円は、今も彼のビジョンの中心に位置し、これを基にGLOBISは成長を続け、年間1,200名以上のMBA学生を抱える世界最大規模のプログラムに成長しました。
日本のイメージの転換
堀氏は、ダボス会議での経験を引き合いに出し、過去の「Japan Bashing」から現在の「日本が良い例として語られる時代」へとシフトしていることを指摘。「年間1,400万人以上のインバウンド観光客が訪れる日本は、政治的にも安定しており、他国とは異なる特性を持っています」と語り、これは多くの起業家や指導者が社会貢献に取り組んできた結果だと強調しました。
G1サミットの設立
堀氏は2009年にG1サミットを創設しました。これは、政治、ビジネス、アカデミア、社会起業家などが一堂に会し、日本の未来について議論を重ねるプラットフォームです。堀氏によれば、「約100のアクションのうち半数が既に実装されている」という成果が、自身の誇りだと語ります。
社会貢献と責任
堀氏は、特に「能力ある者の責任」を強調しました。彼は、東日本大震災を契機にKIBOWを創設し、その後、地域活性化プロジェクトを立ち上げるなど、日本社会への貢献を続けています。特に水戸市でのリバイタライゼーションにおいては、地域の再生に向けた具体的な施策を着実に実行しているとのことです。
起業家の社会貢献に向けた3つの原則
講演の最後に、堀氏は起業家が社会貢献を行うための3つの原則を示しました。1つ目は「志を持って生きること」。彼の祖父が科学者として日本の産業発展に貢献した姿から影響を受け、その姿勢を引き継ぐことの重要性を訴えました。2つ目は「能力ある者の責任」で、健康や知識を持つことが共同体への義務であると述べました。そして最後に、「誰もやっていないことだけをやる」ことが、起業家の使命であると締めくくりました。
まとめ
堀義人氏の講演は、ただのビジネス成功談ではなく、彼が実践してきた社会貢献の姿勢や理念を示すものでした。彼の言葉からは、起業家としての役割を超え、個人としてどのように社会に貢献できるかを考える重要性が伝わってきます。今後も彼の活動が日本の社会や経済に多大な影響を与えることは間違いありません。
参考リンク
特別講演の映像は
こちらからご覧いただけます。