60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方
エネルギー不足、低栄養、筋肉量の減少、骨粗鬆症、認知機能の低下…。高齢者が陥りがちなこれらの悩み。特に60歳を超えると、体の変化から食欲が減少し、食事量が極端に少なくなることが多いです。「昔はもっと食べていたのに」と悩む人も少なくありません。このような状況に対して、今回紹介する『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』は、大変価値のある一冊です。
著者の森由香子さんは管理栄養士として、多くの実績を持っています。東京農業大学で栄養学を学び、医療機関での栄養指導やメニュー開発などに従事してきました。彼女自身も高齢に差し掛かり、食欲の減退を経験しています。だからこそ、同じような悩みを抱える方に向けた実用的な食事法を提案しています。
この本は、「頑張らず」に簡単に作れるレシピを中心に構成されており、少量でも栄養バランスが保たれる内容が詰まっています。特に60歳以上の方は、体の変化に合わせた食事が必要です。しかしながら、料理をすること自体に気力が湧かない方も多いはず。そんな中でも、シンプルで美味しい料理をさっと作れる方法が紹介されています。
本書の目次には、必要な栄養素やそれを効率よく摂取するための食材選びについても触れています。特に、抗加齢医学にも通じる「食事からのアンチエイジング」についての考え方や、栄養の専門家としての知見がふんだんに盛り込まれています。「かきくけこ、やまにさち」®食事法など、具体的な方法論も掲載され、実践に役立ちます。
発売は2024年2月18日。定価は1,232円(税込)で、多くの人に手に取ってもらえる価格です。ISBNは978-4-413-21222-9となっており、全国書店で入手可能です。
健康は食事から始まります。少食を続けることは時には必要ですが、それでも適切な栄養を摂取し、元気に過ごすためには、やはり工夫が必要です。今回の本は、ただのレシピ集ではなく、栄養の専門家が考え抜いた知恵が詰まった一冊と言えるでしょう。多くの人がこの本を通じて、少食の悩みを解消し、健康を維持できることを願っています。