ナリス化粧品が肌に伸縮するクリームを発表。新技術「テンションネット」

株式会社ナリス化粧品が、新しいクリームの開発に成功しました。その名も「テンションネット技術」。この技術は、肌の上で伸び縮みする特殊な塗膜を形成することを可能にします。ナリス化粧品は、美しい肌を保つために、角層細胞に着目した研究を2019年に発表しており、加齢による肌のたるみやシワに関する新しい視点を確立しました。

研究の背景と必要性

肌の老化現象、特にたるみやシワは多くの人が抱える悩みです。これまでは真皮や皮下脂肪の衰えが原因とされてきましたが、ナリス化粧品は角層の面積変化に着目し、それが老化の根本原因であることを明らかにしました。特に頬や目元の角層は年齢と共にサイズに変化があり、シワやたるみを引き起こす重要な要素となります。

クリームの特性

本技術では、肌に塗布すると自在に伸び縮みする塗膜が形成されます。例えば、目元のニーズに応じて収縮し、また頬のように伸びる部位でも柔軟性を保つ能力があるのです。この柔軟性とハリ感を兼ね備えたクリームは、従来の硬いテクスチャーとは異なり、肌に馴染んだ時に全く新しい感覚を提供します。

菲薄化に対するアプローチ

ナリス化粧品は、加齢に伴い肌が薄くなる「菲薄化」にもフォーカスしています。この現象に関し、真皮のコラーゲンの分解を抑制し、肌の強度を回復させる成分を研究し、クリームの中に組み込むことに成功しました。これにより、真皮が支える肌構造を整え、結果的に美しい肌を形成する手助けをしています。

研究成果

この新しいクリームを使用した結果、4ヶ月後には目に見える改善が報告されています。このような具体的な改善が確認されることで、多くの人々に希望とともにこの製品を届けることができるでしょう。

研究者のコメント

研究開発部のリーダーである河内佑介氏は、ナリス化粧品の長い歴史の中での革新が、現代のテクノロジーと相まって加速していることを強調しています。AIを用いた研究手法の進化により、これまでの常識を覆すような新しい製品づくりが可能になったと話しています。消費者が求める「美」を追求し続けていく意欲を語る彼の姿には、自信があふれています。