香りを言葉でつなぐ新たな試み
SCENTMATIC(セントマティック)は、多感覚の香り体験を提供することを目指し、イギリス市場への進出を本格化させています。このプロジェクトの背後には、嗅覚のデジタライゼーションを通じて、新しい顧客体験を創出しようという狙いがあります。
イギリス進出の背景
2024年5月、セントマティックはロンドンに法人を設立し、続いて2025年2月1日にはイギリス向けの公式ウェブサイトを立ち上げました。香りのAIシステム「KAORIUM」を活用し、特にフレグランス業界での新たな価値を創造することが期待されています。イギリスの香水市場は、2033年までに28.2億米ドルに達すると予測されており、今後の展望は非常に明るいと言えるでしょう。
ギフト文化と香りの選び方
イギリスでは、香水購入の約半数がギフトとして用いられるとされています。しかし、香りは目に見えず曖昧な特性があるため、自分や相手に適した香りを見つけることは非常に難しいのが現実です。そこで、KAORIUMの出番です。このシステムは、多様な香りを「感性言葉」に変換し、個々の嗅覚体験を言葉で明確にすることで、より自身に合った香りを選ぶ手助けをします。
このアプローチにより、セントマティックはイギリス市場において新たな顧客体験を提供し、香りに対する認識と価値を一層深めることが目標です。イギリスを拠点に、さらにはヨーロッパ全体にマーケットを広げることで、より多くの人々にこの新しい体験を届ける計画です。
KAORIUMとは
「KAORIUM」は、セントマティックが開発した画期的なAIシステムで、香りと言葉の両方を扱います。具体的には、香りの曖昧な印象を言葉で視覚化し、言葉から紐づく香りを導き出すことが可能です。このように香りと表現を結びつけることにより、嗅覚体験は豊かになり、私たちの感性を一層進化させると言われています。
さらに、この技術は感性教育、飲食、購買体験など様々な分野で新たなビジネスチャンスをもたらすと期待されています。特に、香りを意識することで人の右脳と左脳が刺激され、自身の感性に気づく手助けにもなるのです。
まとめ
SCENTMATICの取り組みは、フレグランス業界に革新的な変化をもたらすだけでなく、人々の日常生活にも影響を与える可能性を秘めています。新たな香りの可視化によって、消費者は自分だけの香りを見つけやすくなり、楽しいギフト選びができるようになることでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。
公式ウェブサイトも注目されており、ぜひ訪れてみてください。
KAORIUM公式ウェブサイト
SCENTMATIC会社概要