ユビ電の新サービス「WeCharge」の登場でマンションのEV充電が変わる
ユビ電株式会社が、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の充電を容易にする新たなサービス「WeCharge」のプレサービスを開始しました。このサービスは、従来の充電インフラの問題を解消し、特に集合住宅での充電設備が不足している現状を打破することを目的としています。
「WeCharge」とは?
「WeCharge」は、電気を使用したい人と、その電気を提供できる人を繋ぐIoT充電サービスです。このサービスの大きな特徴は、既存のコンセントや充電器を利用できるため、新たに充電インフラを整備する必要がない点です。
多くのマンションやホテルでは、EV充電に必要な設備が整っていない場合が多く、一般的には設置費用や合意形成が課題でした。しかし「WeCharge」を活用することで、利用者が既存のコンセントから簡単に充電でき、管理組合はその電気代を回収できる仕組みが実現されます。
利用の流れ
利用者は、「WeCharge」アプリを通じて充電スポットを簡単にリクエストできます。充電が必要な場所にQRコードをスキャンするだけで、迅速に利用可能となります。さらに、自宅のマンションをお気に入りの充電スポットに登録することで、初回のQRコードスキャン後は、以降自動で充電量が記録されるため、便利さはさらに増します。アプリは2020年9月にiOSとAndroidのストアで公開予定です。
テスラなどのコネクティッドカーに対応
現在、「WeCharge」はテスラやジャガー、ランドローバーといった主要なEV及びPHEVと連携しています。デジタル接続機能を生かしたこれらの車両は、充電情報を管理しやすく、ユーザーにとってストレスのない充電体験を提供します。また、2020年内には三菱自動車のアウトランダーPHEVにも対応予定です。
経済的なメリットと将来展望
マンションなどの集合住宅でのEV購入を妨げている要因のひとつは、充電設備の不足です。ユビ電は「WeCharge」を通じて、この課題を乗り越えてEVの普及を加速させようとしています。ユビ電の目標は、2025年末までに日本全国の24,000ヶ所のマンションや27,000ヶ所の宿泊施設に充電スポットを設けることです。
ユビ電の背景
ユビ電は、ソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」により設立された企業で、2019年から独立した法人として運営されています。ユビ電は今後も、電力環境の構築に貢献し、もっと多くの人々が便利にEVを利用できる時代を目指して進んでいくことでしょう。
「WeCharge」の詳細やサービスに関するお問い合わせは、以下の公式サイトをご覧ください。
WeChargeサービスサイト