英国アール・ブリュット作家の魅力を感じる展覧会
2025年6月21日から8月31日まで、東京都渋谷公園通りギャラリーにて展覧会「未知なる世界と出会う—英国アール・ブリュット作家の現在(いま)」が開催されます。この展覧会では、アール・ブリュット/アウトサイダー・アートの分野で著名なキュレーター、ジェニファー・ギルバート氏をゲスト・キュレーターに迎え、11名の英国アーティストの多様な作品が紹介されます。
アール・ブリュットとは?
アール・ブリュット(Art Brut)とは、1940年代にフランスの芸術家ジャン・デュビュッフェが提唱した概念で、専門的な美術教育を受けていない人たちの独自の表現を指します。イギリスでは1970年代に英語訳され、「アウトサイダー・アート」という呼び名でも知られています。今回の展覧会は、国内外のアール・ブリュットの動向を新たな視点から捉え、世代を問わず活躍する作家たちを紹介する試みです。
展覧会の見どころ
1.
多世代・多様なアール・ブリュット作品の集結
マッジ・ギルをはじめ、歴史的なレジェンドから新進気鋭の作家まで、多様性に富んだ作品が一堂に会します。特に日本初公開となる作品も多く、幅広い世代の作家による独特な表現に触れることができます。
2.
白黒とカラフル、二つの展示室
作品は、白黒の作品とカラフルな作品で分けられ、異なる雰囲気の展示室で体験できます。クラシカルな雰囲気の白黒部屋では、女性をテーマにした作品などが並び、カラフルな部屋には不思議な生き物や懐かしいモチーフの作品が展示されます。このコントラストにより、鑑賞者は想像力を掻き立てられるでしょう。
3.
関連イベントの開催
展覧会に合わせ、ジェニファー・ギルバートによるオープニングトークやギャラリーツアーも予定されています。アール・ブリュットの現状や作家支援についての深い洞察を得ることができる貴重な機会となるでしょう。また、交流スペースでは作家のインタビュー動画やアート・スタジオの紹介も行われ、よりリッチな体験が提供されます。
参加作家の紹介
展覧会には、英国アール・ブリュットの代表的な作家が名を連ねます。マッジ・ギルの神秘的なインク画や、アンドリュー・ジョンストンの豊かな色彩の陶芸、ナイジェル・キングスベリーの魅惑的な衣装を描いたドローイングなど、それぞれが持つ個性が際立つ作品たちが展覧会を彩ります。
ジェニファー・ギルバートの先導によるこの展覧会は、アール・ブリュットの新たな魅力を再発見する絶好の機会です。入場は無料で、アートを通じた多様性の理解を深め、共生社会を実現するための第一歩として、多くの方に訪れていただきたい展覧会です。
展覧会詳細
- - 会期: 2025年6月21日(土)-8月31日(日)
- - 開館時間: 11:00-19:00
- - 休館日: 月曜日(特別開館日あり)
- - 会場: 東京都渋谷公園通りギャラリー
- - 入場料: 無料
これらの魅力的な作品と一緒に、未知なる世界を探求する旅に出かけてみませんか?