クラウドワークス、新たな人事生産性指標を導入
株式会社クラウドワークスが展開する人的資本SaaS「Human & Human」が、新たに10種類の労働生産性指標を追加しました。これにより、企業はより具体的な数値を基に人事施策を検討することが可能となります。フリーランス業界で圧倒的な存在を誇る同社は、600万人以上の登録ワーカーを持ち、100万社の企業と連携しています。
新しい指標の背景
最近、企業の人事責任者からは「単なる定性的な意見だけではなく、業績への影響を含めた定量的なデータを用いて人事施策を検討したい」という要望が増えていました。このトレンドを受けて、クラウドワークスは新指標を開発しました。
追加された指標には以下が含まれます:
- - 1人あたり売上
- - 1人あたり利益
- - 人時生産性
- - 人的資本ROI
これらの指標を活用することで、研修制度の改善や人事制度の見直しがより効果的に行えるようになります。
労働生産性の向上への道
例えば、ある企業では、特定の部署の離職率が高いことが課題となっていました。その際、「Human & Human」で離職率と給与の関係を分析した結果、給与が平均よりも低いことが判明。この発見をもとに、給料の引き上げが実施され、離職率が改善されるという成功事例が報告されています。
また、別の企業では、管理職の業務効率化に取り組みました。売上が横ばいの状況に悩まされていたが、分析を進める中で管理職の比率が高すぎることがわかりました。管理職の業務内容を見直し、一部業務を若手社員に移管することで、生産性が向上したという結果も得られています。
「Human & Human」の特長
「Human & Human」は、従業員のデータを一元管理し、業務の可視化を進めるために開発されたツールです。企業はこのサービスを利用して、50項目以上の人事KPIを自動で集計し、可視化することが可能になります。さらに、ISO30414などの基準に基づいた指標も順次追加予定です。
株式会社クラウドワークスの展望
クラウドワークスは、今後もフリーランス向けのプラットフォームを進化させるとともに、人事データの分析機能を強化し、企業の生産性向上に貢献していく方針です。さらに、同社は「個のためのインフラになる」というミッションのもと、人とテクノロジーが調和した未来を創造し続けることを目指しています。
「Human & Human」は、多くの企業において人事戦略の立案と実行を支援します。彼らの取り組みは、今後の人事施策のあり方に新しい風をもたらすことでしょう。
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会社情報
株式会社クラウドワークスは、2011年に設立され、東京都渋谷区に本社を置いています。ミッションは「個のためのインフラになる」、ビジョンは「人とテクノロジーが調和する未来を創り、個の幸せと社会の発展に貢献する」です。