次世代素材グラフェン量子ドットの特許取得
株式会社ジェネレーションパス(東京都新宿区西新宿、代表取締役社長:岡本洋明)は、連結子会社である青島新嘉程家紡有限公司を通じて、「グラフェン量子ドット、及び、その製造方法」に関する特許を取得したことを発表しました。この特許は、環境に配慮した高機能ナノ素材の開発に関するもので、天然素材の特性を活かした次世代の繊維素材を提供します。
特許の詳細
特許番号
特許第7704346号
発明の名称
グラフェン量子ドット、及び、その製造方法
特許の要約
この特許は、遠赤外線保温、蓄熱保温、抗菌、防ダニ、静電気防止の5つの高機能を一つにまとめた新たなナノ素材の開発に関するものです。
グラフェン量子ドットの特性
グラフェンとは、軽量でありながら鋼の200倍の強度を持つカーボン素材で、これをナノサイズに微細化したグラフェン量子ドットは、以下のような特長を備えています。
- - 軽量性と柔軟性:従来の素材に比べて、驚異的に軽く、動きやすい特性があります。
- - 高い生産性:ナノサイズにして均一な分散性を実現し、様々な繊維素材との組合せが容易です。
- - 化学的適合性:多くの官能基を持つことにより、他の素材との相性が良く、機能性を向上させることができます。
環境への配慮
本特許は、環境負荷の低減を目的とした材料であり、金属由来の抗菌剤を使用せず、植物由来成分(フラボノイド)を使って抗菌・防ダニ性能を実現しています。これにより、安全で肌に優しい素材が誕生しました。
実用化の事例
現在、グラフェン量子ドットを活用した製品は、寝具やアパレル、ヘルスケア関連の製品としての応用が期待されています。特に、秋冬用の寝具や衣類においては、防寒性や抗菌性の向上が見込まれています。
市場展望
特許取得により、ジェネレーションパスは以下の市場に展開を目指します。
- - 寝具関連:抗菌性と保温性を兼ね備えた毛布や敷パッドなど。
- - アパレル関連:冷え性対策やリカバリーウェア。
- - スマートテキスタイル:静電気を防止するウエアや電子繊維。
今後の展開
今後は、OEM供給やブランド連携、特許ライセンスなどを通じて、さらなる市場拡大を目指します。また、異素材との複合化により、高機能繊維の開発を進め、事業基盤を強化していく計画です。グラフェン量子ドットの特許は、持続可能な素材として、今後のファブリック業界において注目されると期待されます。
本特許技術は、環境への配慮と高機能の融合を実現した革新的な素材で、私たちの生活に新たな価値を提供していくでしょう。