ダイキン、受賞の理由
2025-03-21 17:48:53

ダイキンの画期的技術が「でんきの礎」受賞、エアコン省エネ革命へ

ダイキン工業、画期的技術で「でんきの礎」を受賞



2023年3月19日、ダイキン工業株式会社と大阪公立大学による『エアコン用高効率リラクタンストルク併用希土類磁石モータとその省電力運転』の取り組みが、一般社団法人電気学会が開催する第18回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞しました。この賞は、電気技術が社会に与えた大きな貢献を称えるもので、ダイキンの技術がその基準を大きく超えたことを証明しています。

受賞の理由となった技術、つまりIPMモータは、家庭用エアコンに世界で初めて採用され、さらにビル用マルチエアコン等にも応用されており、電力使用量の削減に顕著な効果を示しました。この技術は、単に省エネを実現するだけでなく、産業機器やハイブリッドカー、さらには電気自動車(EV)など、他の分野への応用可能性も広げています。

IPMモータの革新



エアコンの心臓部とも言えるモータに関して、IPMモータはその設計に革新をもたらしました。従来のSPMモータに比べて、消費電力を大幅に削減しながらも快適性を確保。このモータは、中心の回転部分に希土類永久磁石を埋め込むことによって、従来技術に比べて遥かに強力なトルクを生み出しています。このトルクは、さらなる効率化を実現するための基礎となります。加えて、インバータとの組み合わせにより、エアコンは必要な運転モードに応じてスムーズに出力調整が可能になります。このように、ダイキンはモータの精緻な制御を通じて、エネルギー効率の向上を進めています。

世界のエアコン稼働台数の増加予測



国際エネルギー機関(IEA)のレポートによれば、今後30年でエアコンの稼働台数が約3倍に増えるとされ、この発展に伴いエアコンの電力消費も急増すると予測されています。特に、エアコンの電力消費の約80%が圧縮機モータによるものであるため、その効率を向上させることが省エネの鍵となります。ダイキンの技術はこの問題に対する革新的な解決策を提供しており、国際的な視点からもその重要性が増しています。

繊細な制御による省エネ性能



エアコンでは、温度調整を行うためにモータの回転数を細かく調整するインバータと密接に連携しています。立ち上げ時にはモータが最大出力で動作し、設定温度に達すると回転数を調整して安定運転を行います。このとき、モータを効率的に動かすことが年間の電力消費量に大きな影響を与えるため、ダイキンはIPMモータとインバータを連携させる技術を確立しました。その結果、エアコンの快適性を維持しつつ、省エネを実現しています。

「でんきの礎」受賞の意義



「でんきの礎」は、電気技術の重要性を再認識し、今後の革新を促すきっかけとなる賞ですが、ダイキンの受賞は特に意義深いものです。ダイキンは、エネルギー効率の高い製品の開発を進めることで、環境負荷の軽減を目指しています。今後もさまざまな技術革新を続けることで、より快適で持続可能な社会を実現していくことでしょう。

会社情報

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ダイキン工業株式会社
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