30代キャリアチェンジ、企業の半数以上が評価!
近年、経験者採用が拡大する中、30代におけるキャリアチェンジへの企業の姿勢はどのように変化しているのでしょうか?株式会社学情が実施した調査で、興味深い結果が明らかになりました。
3社に1社が30代キャリアチェンジを受け入れている
今回の調査では、人事担当者を対象に30代におけるキャリアチェンジへの受け入れ状況についてアンケートを実施しました。その結果、実に34.6%の企業が30代のキャリアチェンジ転職を受け入れていると回答しました。これは3社に1社が積極的にキャリアチェンジを歓迎していることを示しています。
さらに、応募者ごと、または募集ポジションごとに受け入れ可否を判断している企業も多数存在することが分かりました。完全に受け入れていないと回答した企業は7.9%にとどまり、多くの企業が柔軟な対応を取っていることがうかがえます。
半数以上の企業が30代キャリアチェンジを評価
さらに注目すべきは、30代のキャリアチェンジを「評価する」と回答した企業が半数以上に上った点です。具体的には、「評価する」と回答した企業が27.3%、「どちらかと言えば評価する」と回答した企業が25.9%にのぼり、合計で53.2%が肯定的な見解を示しました。
企業からは、「新たな世界に飛び込もうとするチャレンジ精神や積極性を持っている方として高く評価する」「実際に多くの業界未経験者を採用しているが、その入社者が会社に大きく貢献してくれている」「異業種の経験者を採用することで、自社に新たな風をもたらしてくれると思う」といった声が寄せられました。
これらの声は、30代が持つ多様な経験やスキル、そしてチャレンジ精神が、企業にとって大きな魅力となっていることを示唆しています。単なる年齢や経験年数ではなく、個人の能力やポテンシャルに着目した採用が進んでいると言えるでしょう。
30代キャリアチェンジの成功要因
企業が30代キャリアチェンジを評価する背景には、以下のような要因が考えられます。
多様な経験とスキル: 30代は、これまでのキャリアで培ってきた多様な経験やスキルを有していることが多く、企業にとって貴重な戦力となります。
高いモチベーション: 新たな環境に飛び込む決意をした30代は、高いモチベーションと強い責任感を持っていることが多いです。
柔軟な対応力: 変化の激しい現代社会において、柔軟な対応力を持つ人材は非常に貴重です。30代は、過去の経験から培われた柔軟な対応力を有している可能性が高いです。
社風刷新への貢献: 異業種からの転職者は、既存の枠にとらわれない発想やアイデアを持ち込み、社風刷新に貢献する可能性があります。
まとめ
今回の調査結果から、30代のキャリアチェンジは、企業にとっても大きなメリットをもたらすことが明らかになりました。年齢を理由にキャリアチェンジを諦めることなく、積極的に新たな挑戦をしていくことが大切です。企業側も、年齢にとらわれず、個人の能力やポテンシャルを評価する柔軟な採用を進めていくことが求められています。
調査概要
調査期間:2024年10月17日~2024年10月31日
調査機関:株式会社学情
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:645件
* 調査方法:Web上でのアンケート調査