大学生が挑む新函館北斗駅のAI活用DXインターンシップ
2025年9月1日から9月12日まで、道南地区を拠点に、デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)と株式会社AIハヤブサが協力し、公立はこだて未来大学と北海道情報大学の学生を対象としたインターンシップが開催されました。本プログラムは、新函館北斗駅周辺地域の魅力向上を目指して策定され、学生たちは実践的なAI技術の活用やビジネス企画の立案に挑戦しました。
インターンシップの概要と目的
DITは、地域活性化を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)プログラムを進めており、2024年2月には北斗市と連携協定を締結。その一環として、昨年の農業DXに続き、駅前の活性化をテーマにしたインターンシップを実施しました。今回の参加者は9名で、現地での見学やAI、ローコード開発、ビジネス企画の体験を通して、学生たちは実践的なスキルを身につけました。
学生たちの参加体験
1. AI開発体験
インターンシップの初日から3日間は、AI技術に挑戦しました。学生たちは、新函館北斗駅周辺のカメラ映像を利用して、人流データを分析。性別や年齢、持ち物、視線などをデータ化し、まちづくりや商業施設誘致につなげる新しいAIの使い方を学びました。
2. ローコード開発
次に、新しい開発手法であるローコード開発に取り組みました。ほとんどプログラミングを必要としないRPAツールを用い、商業施設の業務効率化をテーマにした実践的なトレーニングを行いました。ツールの操作や機能の選定、トラブルシューティングを体験し、実践力を高めました。
3. ビジネス企画体験
最後に、AIおよびローコードで学んだ内容を活かし、「新函館北斗駅周辺に賑わいをもたらす提案」という課題解決型のワークショップを実施しました。この過程で、学生たちはチームでの協働やアイデア創出の難しさを実感し、実務での達成感を味わいました。
成果報告会の実施
インターンシップの最終日、2025年9月12日には、北斗市観光交流センター別館で成果報告会を行い、北斗市の池田市長や市役所、観光協会、企業の方々、さらには観光客も参加し、熱心に学生たちの発表を聴きました。学生たちは以下の三つのアイデアを提案しました。
- - 企業誘致のための補助金制度新設: 北斗市の土地を活かしたビジネス拠点の促進
- - スポーツ合宿施設: 地元の自然や食材を生かした施設
- - 無人書店: 市民と観光客が共通利用できるスペースの提案
これらのアイデアは、地域への関心喚起やスポーツ施設向けのAI画像分析の興味を引きつけ、参加者から高い評価を受けました。
今後の展望
DITは、地域活性化を進める中で、2026年度以降もこのような地域連携型インターンシップを継続する計画です。学生たちからは、DXやAI、ローコード開発の重要性やチームでの協働の価値を学び、地域への愛着が深まったという感想も寄せられました。このようなインターンシップは、次世代の地域リーダーを育てる貴重な機会として、今後も注目されることでしょう。
参加企業の特徴
デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社
- - 設立: 2002年1月4日
- - 本社所在地: 東京都中央区
- - 事業内容: ソフトウェア開発
- - PR: 安定した業績を誇り、セキュリティ商品や業務自動化ツールを展開
株式会社AIハヤブサ
- - 設立: 2017年3月16日
- - 支社所在地: 北海道函館市
- - 事業内容: AI技術を活用したソフトウェアの開発
- - PR: AI画像認識技術を用いた外観検査など、幅広い分野に対応した技術力を持つ