スマホで簡単に学校ランチ予約、PECOFREEが新サービス開始

スマホで選べるスクールランチ「PECOFREE」

2023年4月12日、福岡を拠点にした新しいサービス、PECOFREEがスタートしました。このサービスは、スマートフォンを活用して学校にお弁当を簡単に予約できるモバイルオーダーシステムです。生徒たちは、栄養士が監修した3〜4種類の献立から好きなランチを前日までにLINEのミニアプリを通じて選ぶことができ、当日は学校に設置されたボックスで受け取ることができます。1食450円で安心して利用できるこの新しい仕組み、学校給食の未来を変える可能性を秘めています。

PECOFREEの利点

簡単な予約プロセス

PECOFREEの利用方法は非常に簡単で、LINEアプリから学校から提供されるログインコードを入力するだけです。個人情報やカード情報は保存されないため、保護者も安心して使用することができます。これにより、手軽にランチの予約ができる環境が整いました。

給食課題の解決に向けて

日本の高校には給食制度がないため、多くの生徒が昼食を自分で用意しなければなりません。約300万人の高校生のうち、実際に食堂や購買部を利用しているのはわずか1割。栄養バランスが偏った食事が問題視されている中、PECOFREEは新たな選択肢として注目されています。学生と保護者への負担軽減を目指し、まずは福岡県内の高校からの導入が進められています。

背景の深掘り

高校生の昼食にかかる費用は年約80,000円にのぼるとされ、年間2400億円の未開拓市場が存在します。また、給食業界も収益化の難しさや食品ロスの問題を抱えています。

これらの課題を解決するために、PECOFREEはデジタル技術を活かし、弁当の調理と配送を専門とする株式会社はたなかと提携。その結果、弁当の製造から配送までを一貫してサポートするシステムが確立されました。特に、コロナ禍で影響を受けた学校給食サービスの再構築にも寄与しています。

導入校の反応

福岡雙葉中学・高等学校では、PECOFREEの導入を進めることで、学生の満足度だけでなく、保護者の負担軽減にも繋がると期待されています。校長の谷本氏は「時代に合わせた取り組みを進めていく必要がある」と語ります。ICT技術を活用したこの新しいランチシステムは、今後さらなる充実が求められています。

未来への展望

PECOFREEの代表、川浪氏は、今後5年間で200校への導入を目指していると述べています。また、サービスは高校に留まらず、幼稚園や中学校、専門学校、さらには塾などにも対応を進める意向があります。このように、多様な教育機関へのサービス展開を図るPECOFREEの取り組みは、学校給食市場に新風を送ることでしょう。

PECOFREEはただの食事の提供に留まらず、高校生のライフスタイルの変化にも応じた柔軟なサービスを目指しており、地域企業との協力によって、学校給食業界のデジタル化の波を引き寄せることを期待されています。期待を胸に、PECOFREEが学校給食の新たなスタンダード化を推し進める日を待ち望みます。