GSTCが欧州観光マニフェストに参加
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、この度欧州観光マニフェストに参画しました。このマニフェストは、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)、国際航空運送協会(IATA)、TUI Group、Amadeusなど、宿泊、旅行、航空、鉄道、MICEを含む観光業界全体の70以上の官民組織によるアライアンスです。この取り組みは、EU内での観光政策の強化に向けて関係者間の協力を促進し、持続可能な観光の実現を目指しています。
欧州観光マニフェストへの参画の意義
現在、欧州では企業のサステナビリティ情報の開示やグリーンクレームへの信頼性向上に関する制度整備が進行中です。特に観光分野では、官民協力による持続可能な発展が一層重要視されています。GSTCは、国際的に認められた持続可能な観光の基準を設定し、認証機関の認定を通してその信頼性向上を図っています。今回の参画を通じ、欧州の観光産業の多様な関係者と連携し、持続可能な観光の推進に貢献することを目指します。
観光産業の未来に向けた4つの重点分野
欧州観光マニフェストでは、次の4つの優先課題が設定されています。1つ目は「脱炭素化」。これにより気候変動への対策を進めます。2つ目は「EUビジョン・戦略」で、観光政策の強化を図ります。3つ目は「接続性と国境手続き」で、旅行者の移動環境を改善します。最後の4つ目は「イノベーションと適応」で、観光地や観光事業者が社会や環境の変化に対応できるよう政策的支援を促進します。加えて、競争力の強化やデジタル化、ガバナンス、観光需要の平準化も提言がなされています。
GSTCのCEO ランディ・ダーバンドのコメント
ランディ・ダーバンドは、「欧州観光マニフェストに参画することは、観光エコシステム全体との連携を重視しているGSTCの姿勢を示す意味合いを持ちます。ことに、70以上の官民組織が協力するこのマニフェストへの参加は喜ばしいことです」と話しています。GSTCは、欧州の観光分野に深く関与し、サステナビリティに関する法的要件にも適合していると強調しています。
GSTCについて
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、持続可能な旅行・観光に関する国際的な基準「GSTCスタンダード」を策定・管理する非営利団体です。国連環境計画や国連世界観光機関(UNWTO)の支援のもと、2007年に設立されました。現在、各国政府や観光局、ホテル、旅行会社、NGOなど多様な団体がメンバーとして参加しています。GSTCは直接的な観光事業者の認証機関ではありませんが、サステイナブルツーリズム認証を行う第三者機関の認定や国際基準の普及、人材育成などを通じて、持続可能な観光の推進を支援しています。