新たなアート支援
2025-04-10 16:49:23

ソーシャリー・エンゲイジド・アートの支援が新たな時代を開く!

ソーシャリー・エンゲイジド・アートの支援が新たな時代を開く!



一般財団法人川村文化芸術振興財団が、2025年度に向けたソーシャリー・エンゲイジド・アートの支援助成を決定しました。これは2017年からスタートした支援事業の一環であり、今回で8回目となります。

この取り組みは、現代社会が直面する多様な課題に対し、アートを通じての新しい視点や解決策を提案することを目的としています。具体的には、「戦争や平和に対するテーマ」、「国境や移民に関連するテーマ」、「コミュニティのあり方に関するテーマ」などが挙げられました。

2025年度には、日本国内外から合計54件のプロジェクト応募があり、その中から10件が見事に選ばれました。これらのプロジェクトは、地域社会と密に関わりながら、より良い社会モデルを提示することを意図しています。

採択されたプロジェクトの一覧



選考されたプロジェクトは多岐にわたり、様々な視点から社会課題に取り組みます。以下はその一部です:

  • - 石毛健太+楊いくみ:「ニューセレモニー ―団地から考える生と死―」
  • - 変種編集室:「変種編集室」
  • - Prison Arts Connections:「刑務所アート展~壁を超える対話とコラボレーションの創出」
  • - ドキュメンタリー・ドリームセンター:「予想もつかない何かと出逢える自由と不安と幸福感 35年前の映像との対話」
  • - 特定非営利活動法BARD:「102年前の声を共に聴く:松戸朝鮮人虐殺の記憶とこれからの未来(仮称)」
  • - 友清ちさと:「ホームレス状態の方とその支援・ケアについての協働、対話プロジェクト」
  • - Moche Le Cendrillon:「Queer Art Event『貝殻をあつめる、道路に線をのこす』」
  • - art for all:「art for all 社会連携プロジェクト」
  • - Knots for the Arts:「Knots for the Artsワークショップ in サンタナ学園」
  • - あべさやか:「Traveling Tea House プロジェクト」

これらのプロジェクトは、助成が行われることで、地域社会におけるアートの役割を再定義し、さまざまな形での活動を進めることが期待されています。そのため、単年度助成は30万円から70万円、総額で440万円が分配されます。

長期助成の拡充



さらに、川村文化芸術振興財団では、2023年度から新たに「ソーシャリー・エンゲイジド・アート長期支援助成」を開始しました。この助成は、単年度ではなく、長期間にわたって実施される高品質なアートプロジェクトを対象にしています。すでに活動が評価されているプロジェクトに対して支援を行い、さらなる理解の促進と新たな可能性の提案を目的としています。

初回の支援対象には、2013年から活動を開始した「Donʼt Follow the Wind(ドンド・フォロー・ザ・ウィンド)」が選ばれました。このプロジェクトは、特に社会的な問題に対するアートの力を示しています。

審査とビジョン



選考には、アートと社会の架け橋となる専門家やアーティストが関与しており、彼らの豊富な知識と経験が重要な役割を果たしています。審査員にはNPO法人ART&SOCIETYの代表理事、東京藝術大学の准教授、アーティスト、東京都現代美術館の学芸員などが名を連ねています。

川村文化芸術振興財団が進めるソーシャリー・エンゲイジド・アート支援事業は、今後も引き続き地域に根ざした活動を促進し、社会が抱える課題に対し、アートを通じた解決策を提供していくことを目指しています。私たち一人ひとりが、アートの力をみつめ直し、より良い未来を考える機会の提供に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
一般財団法人川村文化芸術振興財団
住所
東京都千代田区外神田二丁目15番2号
電話番号
03-5245-2120

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