TXOneと横河電機によるOTセキュリティソリューション
TXOne Networks Japanと横河電機株式会社は、最近新たなパートナーシップを結び、産業分野におけるOT(Operational Technology)セキュリティ対策に力を貸すことを発表しました。この提携によって、両社はデジタル化が進行する現代において、工場や生産システムのセキュリティを確保するための重要なステップを踏み出します。
OTセキュリティの必要性
近年、製造現場や工場の情報化が進む中で、これまで閉じたネットワークとして運用されていた生産システムが、インターネットやクラウドの利用によりオープンな環境になることが増えました。これにより、サイバー攻撃の脅威も増大しており、企業においてはOT環境のセキュリティ対策が必要不可欠なものになっています。特に、重要なインフラを支える産業においては、攻撃からの防御が重要です。
TXOne Elementシリーズとは
TXOneが提供する「TXOne Elementシリーズ」は、OT環境に特化したセキュリティソリューションです。このシリーズには、機器への納品前のセキュリティ検査や、運用中の機器に対する定期的な監査、さらには資産管理機能などが含まれており、多岐にわたるシーンで活用が可能です。
製品構成
Elementシリーズは、次の3つの製品から構成されています:
- - Portable Inspector:ソフトウェアのインストールが不要で、マルウェアスキャンの状態をLEDで確認できるデバイス。
- - Safe Port:リムーバブルストレージのマルウェア対策を直感的に実施できる機能を持つ製品。
- - ElementOne:他の二つのデバイスが集めた情報を一元管理するためのソフトウェア。
このようにして、TXOneはOT環境のセキュリティを一層強化するための包括的なソリューションを提供しています。
横河電機の役割
横河電機は、1915年の創業以来、世界的な事業展開を行ってきた企業で、計測・制御・情報技術を駆使して社会のさまざまな課題を解決してきました。彼らの制御事業は、多様な産業において生産設備を効率的に管理し、特にプラントの運転監視などを行う分散型制御システムにおいて、業界をリードしています。
共同のビジョン
TXOneのナサー・ゼイヤーは、「横河電機とのパートナーシップは、重要インフラを守るための大きな一歩」と語り、今回の協業が両社にとって重要な節目であることを強調しました。両社は、OT環境に最適化された統合型のサイバーセキュリティソリューションを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを安全に進める手助けをすることに尽力しています。
まとめ
TXOneと横河電機のパートナーシップによって、OT分野におけるセキュリティ強化が加速します。今後も両社は共同でイノベーションを推進し、企業の生産活動が安心して行える環境作りに貢献していくことでしょう。デジタル化が進む中、OTセキュリティの重要性はますます高まる一方であり、企業はこれに対処するための取り組みを強化していく必要があります。