ヴァイオリニスト堀内優里の全国ツアー『SOUVENIR』
ヴァイオリニストの堀内優里が、初めての全国ツアー『SOUVENIR』を2025年の夏に開催することを発表しました。ツアーは名古屋、大阪、長野、東京、札幌の5都市を巡り、各地で音楽を通じて「記憶に残る瞬間」を届けることを目的としています。これにより、堀内はお客さまとの特別な共有体験を目指します。
ツアーへの意気込み
堀内は、昨年夏にデュオでのツアーを経験しましたが、ソロ公演は今回が初めての挑戦です。彼女は「それぞれの土地で生まれる独特の空気感と、聴衆の皆さんとの出会いを心待ちにしています」と語り、特に名古屋と北海道では新たな発見を期待しています。
アメリカでの経験が音楽を変える
昨年からアメリカに留学を始めた堀内は、「音楽に向き合う心のあり方」が深化したと感じています。彼女は「ビブラート一つを取っても、技術ではなく、それがどのように音に表現されるかに重きを置くようになりました。演奏スタイルが変化し、“何を伝えたいか”に意識が向くようになり、一音一音が内面から自然に生まれる音となることを心掛けています」と述べています。
尊敬する指導者
堀内が今一番尊敬しているのは、彼女の師匠であるジェームズ・エーネス先生です。彼は卓越した技術を持ちながら、音楽の核を大切にする姿勢に深く感銘を受け、レッスン毎に多様な音色や表現を学んでいます。彼女は、エーネス先生の教えのおかげで、自身の音楽にさらなる色彩を与えられていると感じています。
アメリカでの生活について
現在のアメリカでの生活について、堀内は「皆が優しく、穏やかな町で音楽の環境が整っている」と話します。ホストファミリーも音楽に関わる職業で、音楽を通じての快適な生活を送っているとのことです。「学生街として多くの仲間がいるので、本当に居心地がいい場所です。」
ツアー『SOUVENIR』の意味
「SOUVENIR」というタイトルには『思い出』という意味が込められています。堀内は「それぞれの土地で出会う空気や一瞬の時間、音を通して、心に残る思い出を届けたい」との思いを発表しました。彼女はコンサートの魅力とも言える、毎回異なる空気感や呼吸で生まれる音楽体験を大切にしながら、自身も楽しむことを重視しています。
選曲の背景
今回のプログラムは、エーネス先生の推奨を受けてシェーンフィールドの《4つの思い出》を中心に構成されています。また、ブラームスの《ヴァイオリンソナタ第2番》を織り交ぜたプログラムは、堀内自身と聴衆にとっての思い出ともなることを願っています。
各地の演奏への思い
北海道の六花亭・ふきのとうホールや故郷・長野での演奏は特別な気持ちがあります。東京の浜離宮朝日ホールや大阪での演奏についても、それぞれの響きや雰囲気に対する期待を寄せています。これまでの経験を活かしながら、各地での公演を柔軟に楽しむ姿勢を崩さずに挑むと誓います。
ツアーを通じた成長
全国5公演の挑戦は、堀内にとって体力的かつ精神的にも重要な経験であり、各公演が次の演奏へと繋がる貴重な学びになると期待しています。各地の文化に触れ、食や風景を楽しむことにも期待を寄せています。
今後の展望
堀内は今後、音楽を通じた交流を大事にし、リサイタル以外の形でもお客さまと触れ合いたいと考えています。国際的な舞台での活動も視野に入れ、音楽づくりや対話を大切にしたいと思っています。最後に、彼女は「『SOUVENIR』を通じて、お客様とともに思い出に残るひとときを過ごしたい」とメッセージを伝えています。
公演概要
| 日時 | 会場 |
|---|
| - | - |
| 名古屋: 2025年7月16日 | 電気文化会館ザ・コンサートホール |
| 大阪: 2025年7月17日 | 東大阪市文化創造館小ホール |
| 長野: 2025年7月18日 | 長野市芸術館リサイタルホール |
| 東京: 2025年7月23日 | 浜離宮朝日ホール |
| 札幌: 2025年7月27日 | 六花亭・ふきのとうホール |
曲目
- - ブラームス: ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 作品100
- - バッハ: シャコンヌ
- - シェーンフィールド: 4つの思い出
堀内優里と小井土文哉による音楽の旅がどのように展開されるのか、今から楽しみです!