デジタル庁が病院情報システム刷新の協議会構成員を募集開始
デジタル庁、病院情報システム刷新に向けた協議会構成員の追加募集開始
2025年9月17日、デジタル庁は病院情報システムの刷新を目的とした協議会の構成員追加募集を発表しました。この協議会は、医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)の一環として、現行のオンプレ型システムをクラウド型へと移行するプロセスを推進するものです。
政府の目指すビジョン
デジタル庁は、デジタル社会の形成を進め、官民協力によるインフラ整備を迅速に行うことを目指しています。具体的な施策としては、令和7年度(2025年度)内に国がシステムの標準仕様をまとめ、令和8年度(2026年度)には、これをもとに事業者がスムーズにシステム開発に取り組めるようにすることが掲げられています。この流れの中で、協議会は病院情報システムの刷新を進める重要な役割を果たすことになります。
協議会の目的と内容
協議会の具体的な内容としては、中小規模の病院(病床数100から200床程度)を対象とした電子カルテや医事会計の主要機能に関する「分科会A」、主要部門システムとの連携について議論する「分科会B」が立ち上げられています。また、今回は生成AIなどの先進技術を活用し、医療機関の業務効率化を進める新しいサービスグループを連携させる「分科会C」の追加募集も行われています。
この分科会Cでは、AIを利用した文書作成支援や、患者とのコミュニケーションを円滑にするための予約・問診サービスなどを検討します。ただし、標準仕様に基づく議論を行うため、特定の診療科や特定のユースケースにのみ関連するサービスは対象外となります。
応募方法について
協議会の参加は企業単位での応募が求められています。応募にあたっては、設置要綱を確認のうえ、所定の応募フォームから申し込む必要があります。また、必要書類の提出は別途メールで行う必要があります。
大きな影響を与える未来の医療
デジタル庁が進めるこの取り組みは、国内の医療現場において大きな影響を与えると考えられます。特に、クラウド技術の導入により、医療機関の業務効率化が図られ、患者にとってもより良い医療サービスが提供されることが期待されます。医療DXを進めることで、質の高い医療を持続的に提供するための基盤が築かれていくでしょう。
まとめ
病院情報システムなどの刷新は、今後の医療現場において重要な課題であり、そのためにデジタル庁による取り組みは大きな意味を持ちます。新しい技術とともに進化していく医療業界に、期待が高まります。協議会への参加を希望する事業者は、ぜひ申し込みを検討してみてください。
お問い合わせ
本件に関する詳細な情報や応募方法については、デジタル庁の公式ウェブサイトにて確認できます。問い合わせはメールより行えるため、関心のある方はぜひ連絡してみてください。