三次元人流データがもたらす革新、LBMA Japan最優秀賞受賞の裏側

三次元人流データがもたらす革新

株式会社ブログウォッチャーとMetCom株式会社が共同で提供する三次元人流データが、一般社団法人LBMA Japanの「第3回位置情報アワード2025」において最優秀賞に輝きました。この受賞は、単に賞を取ったというだけでなく、位置情報データの活用における新たな可能性を示すものであり、業界に旋風を巻き起こす内容です。

受賞の背景

dBB社が展開する人流データ分析は、これまで主に二次元データに基づいて行われてきました。つまり、一般的に人の動きは地面上の平面上でのみ把握されることが多かったのですが、都市環境では実際には地下通路やデッキ、ビル内部など、立体的に人々が移動する場面が多々あります。
このような現状を踏まえ、ブログウォッチャーは、MetComの高度な位置情報技術を用いて、三次元化された人流データの収集・分析を実現しました。この革新的な技術は特に、「階層分離」という新たな観点を導入することで、人流分析をより深いものにしています。

三次元化の仕組み

ブログウォッチャーは、利用者が持つスマートフォンから得られる位置情報を単なる平面データとして捉えるのではなく、MetComの特許技術により取得した「気圧データ」を参照して、個人がどの高さで移動しているのかを分析することが可能となりました。これにより、人々が地下道、デッキ、さらにはビル内の特定の階を移動する際のデータを有効に抽出できます。この情報は、乗り換え判定や施設内の動線分析にも大いに役立てられることが期待されています。