日本国内外で見ることができる城郭文化は、その美しさや歴史的価値から、多くの人々に愛されています。しかし、近年の自然災害や人為的要因によって、多くの城郭が損壊してしまっている現状があります。そんな中、株式会社ブックオフコーポレーションが展開している「キモチと。」プログラムが注目されています。この取り組みを通じて、不要品を寄付することが、如何に日本の城郭文化の発展と継承に寄与するかをご紹介します。
「キモチと。」プログラムの目的
「キモチと。」とは、不要になった本やCD、DVD等を寄付することで、その買取金額をさまざまな団体に寄付することができる仕組みです。この取り組みは、特に震災や天災によって影響を受けた文化財の支援を目的としています。特に、震災による被害を受けた熊本城や首里城の復興を目指しているのが特徴です。
お城EXPO2024での活動
2024年12月21日と22日に開催される「お城EXPO2024」において、ブックオフは「キモチと。」の一環として、不要品回収ボックスを設置します。このイベントで集まった不要品は、全て公益財団法人日本城郭協会に寄付されることになっています。これにより、集まった資金は日本および世界の城郭文化の継承や発展に使用される予定です。
現在の城郭文化支援の状況
日本国内には、文化財として保護されている城郭が多く存在していますが、それらの復旧には多額の費用が必要です。実際、熊本城は2016年の熊本地震後、壊れた石垣の復旧作業が進められており、文化財としての価値を保持するためには、専門家と長い時間が必要とされています。こうした復旧に必要な資金を、寄付という形で支援する「キモチと。」が重要な役割を果たしているのです。
参加するメリット
「お城EXPO2024」で不要品を寄付された方には、お城の限定ポストカードセット(5種類)をプレゼントするサービスも用意されています。これは参加者にとって大きな魅力であり、文化を支援しながら特典を得られる貴重な機会です。
ブックオフの社会貢献
ブックオフは、2000年に「ボランティア宅本便」としての取り組みをスタートし、2019年には「キモチと。」に名称を変更しました。この取り組みは、累計寄付金額が2024年4月末時点で4億5,000万円を超えるなど、多くの人に利用されています。提携団体も139か所に及び、文化や地域支援、自然災害への援助など、幅広い分野での支援を行っています。
今後もブックオフは、リユース事業を通じてサステナブルな社会の実現に向けて邁進していくとしています。皆さんもぜひ、自宅にある不要品を手軽に寄付することで、城郭文化の継承に参加してみてはいかがでしょうか。