東急不動産が発表した「TNFDレポート 第3版」
東急不動産ホールディングス株式会社は、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の最終提言を基にした「TNFDレポート 第3版」を発表しました。本レポートは、リゾート事業における自然資本に関する影響やリスク、機会などを詳しく分析したものです。
リゾート事業の代表地域
本レポートでは、特に長野県茅野市にある「東急リゾートタウン蓼科」についての取り組みが取り上げられています。この地域は、標高1,100mから1,800mに位置する約660haの広大なリゾートで、会員制ホテルや温泉、ゴルフ場があり、多様なアクティビティを提供しています。
自然への依存と資源の生かし方
「東急リゾートタウン蓼科」では、観光資源として自然に大きく依存しています。同地に豊富に生育するカラマツは、日本固有の落葉樹で、春や秋には美しい風景を彩ってくれます。この恵まれた自然環境が、地域の観光地としての魅力を高め、訪れる人々の満足度を向上させています。
さらに、地域の森林保全に貢献する取り組みも行っており、カラマツを使った商品販売や地域との協力による植樹活動など、持続可能なビジネスモデルが進められています。
自然へのインパクト評価
TNFDレポートでは、土地利用が自然に与える影響の定量的評価が行われました。開発開始以降の森林面積の変化を分析した結果、開発当初と比較して森林面積は増加し、リゾート開発が生物多様性に寄与していると評価されました。この結果は、当社が行っている持続可能な森林管理が効果を上げていることを示しています。
気候変動対策への取り組み
また、「東急リゾートタウン蓼科」は気候変動への対策にも積極的です。2022年には、森林経営活動に基づくCO2削減の証明として、J-クレジット制度の認証を受けました。この事業が年間892tのCO2を吸収していることが確認され、脱炭素社会への貢献が評価されています。
今後の展望
今後も、豊かな自然環境を保ちながら、地域と共生したリゾート運営を続けていく方針です。顧客に対して生物多様性の重要性を理解していただくため、様々な取り組みを進めていくことが期待されます。TNFDレポートの詳細は、公式サイトでご覧いただけます。
ぜひ、地域の自然と共に豊かなリゾートライフを楽しんでください。