福岡市に誕生した「美味伊都」の挑戦
福岡市中央区、天神に隣接する渡辺通。ここに、昭和の雰囲気を残すエリア「三角市場」が広がります。その一角に、2021年2月16日にオープンした青果店「美味伊都」(うまいと)が登場しました。この店舗は、福岡県糸島市の新鮮な野菜や肉、卵等を中心に展開しており、訪れる人々に地元の味を届けています。
新鮮な地産地消を実現する
「美味伊都」では、糸島から直送される新鮮な野菜を取り揃えています。博多弁で「美味しい」を意味するこの名前には、地元の食材の魅力を伝えたいという願いが込められています。現在、多くの流通網が発達している現代ですが、旬の食材の大切さは失われつつあります。「本当の美味しさは身近にある」という理念のもと、旬の野菜を楽しむことができる場を提供しています。
旬の野菜は栄養価が高く、コストパフォーマンスも優れています。太陽と大地の恩恵を一身に受け育った野菜たちは、厳しい冬を耐え抜き成長します。このような美味しい食材を消費者に伝えることで、福岡の食文化の魅力を再発見してもらいたいと考えています。
生産者支援への強い思い
現在、全国の農業は厳しい状況にあります。就業人口は減少し、平均年齢も高まる一方です。若い世代への農業の魅力を創出することが求められています。「美味伊都」は、地元の生産者を支えるために、透明な流通と安定した収入の確保を目指しています。地元の旬の野菜を販売することにより、生産者との信頼関係を築き、共に成長していくことが目標です。
フードロス削減に向けた取り組み
青果店での課題として、仕入れた野菜が売れ残ってしまうことが挙げられます。それにより、廃棄を余儀なくされることが多く、この問題を解決するために「美味伊都」では独自の取り組みを行っています。同店にはキッチンが併設されており、廃棄されそうな野菜は料理に加工され、お弁当やスムージーとして提供されます。これは、廃棄物を減らし、食材に新たな価値を与える手法です。
社会課題の解決への一歩
「美味伊都」では、フードロス問題や農業の衰退といった日本の食に関する課題解決へ向けて、小さな青果店の力を信じています。社会への入り口を目指し、鍵穴のモチーフを持つ企業ロゴを作成しました。これは、糸島への入り口、旬への入り口、そして社会への入り口としての役割を示しています。
店内はおしゃれで、気軽に立ち寄れる雰囲気。一度訪れれば、糸島の味を身近に感じることができるでしょう。「美味伊都」は、これからも福岡の食文化を発展させるために、地産地消の理念を広めていくことに努めていきます。
SNSで最新情報をチェック
「美味伊都」の最新情報は、公式SNSやHPで確認できます。新鮮な野菜を使用したレシピや、イベント情報などをお見逃しなく!
福岡市中央区渡辺通にて、皆様のお越しをお待ちしています。