医療連携で新たな認知症対策
2025年2月14日、横浜ベイコート倶楽部でリゾートトラストグループのシニアライフ事業と一般社団法人脳の健康を守る総合研究所が共催した認知症対策の「2024年度事例研究発表会」が開催されました。本発表会の主な目的は、ハイメディックが会員制総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」で培った医療知識と、シニア事業の現場での実践を結びつけ、認知症ケアのノウハウを共有することにあります。
認知症予防・ケアに向けた取り組み
リゾートトラストは全国に23のシニアレジデンスを展開し、52年のホテル運営と30年の医療ノウハウを融合させ、個別化された認知症予防とケアに力を入れています。発表会では、食事、介護、リハビリ、アクティビティを統合的に提供する取り組みが紹介され、入居者の生活の質(QOL)の向上を目指す姿勢が示されました。
特別講演では、古和久朋医師が認知症ケアに必要な心構えを解説。「認知症は脳の病気であり、ケア提供者は認知症の方の視点に立って対応することが重要」と述べ、自尊心を尊重し、可能性を信じる姿勢が求められます。また、コミュニケーションの重要性や生活支援、環境整備についても具体的な方法が説明されました。
事例研究の発表
発表会では、ハイメディックとシニアライフカンパニーが実践している各施設の具体的な事例が発表されました。
- - トラストガーデン用賀の杜: 多職種連携で脳血管性認知症の方の食事摂取を支援。
- - クラシックガーデン文京根津: パーキンソン病のご入居者がピアノ演奏を通じて生きがいを発見。
- - トラストガーデン本郷: アルツハイマー型認知症者のクラフト作業で集中力と睡眠の質向上。
- - トラストガーデン横浜ベイ馬車道: 本人主体のレクリエーションで帰宅願望を軽減。
表彰結果と今後の展望
厳正な審査の結果、最優秀賞に「トラストガーデン本郷」が選ばれ、各施設の努力が認められました。参加施設は、入居者の個性を尊重し、医療と連携を強化したケアを実践しており、今後さらにQOLの向上を図ることが期待されています。
本発表会から得られた知見は、シニアライフ事業全体の質を向上させる資産となります。ハイメディックは、倫理に基づいた研究と実践を通じて、高齢者の健康寿命延伸に寄与することを目指します。
企業情報
株式会社ハイメディックはリゾートトラストのメディカル事業部門で、全国にシニアレジデンスを展開しています。質の高い医療支援と個別の生活支援を提供し、シニアの幸福な生活を支援しています。脳の健康を守る総合研究所は、認知症予防に関する先進的な取り組みを通じて、多職種連携による社会貢献を目指しています。